PanCAN EDI Diagram

NOD 図: 血糖値は、膵臓がんと診断される 3 年前から上昇する可能性があります

糖尿病と膵臓がんに関する前向き研究:早期発見イニシアチブについて

現在、膵臓がんを早期に発見し、治療成績を改善するためのスクリーニング検査はありません。 パンキャン本部(PanCAN)では、大勢の寄付者のおかげで、その現状をいま変えようと研究を進めています。この膵臓がん早期発見イニチアチブが目指す早期発見とは、より多くの膵臓がん患者が腫瘍を切除できるステージで診断されることを意味し、生存率が大幅に向上する可能性があります。

研究によると、50 歳以上の糖尿病と診断された一部の人の糖尿病の原因は膵臓の腫瘍でした。 PanCAN本部がスタートした早期発見イニシアチブ(Early Detection Initiative:EDI)は、この関連性を調査するランダム化比較試験です。この試験を通してPanCAN本部とパートナーである研究者は、血糖値と体重の変化、膵臓がんの発生と検出の関係を研究しています。

 

早期発見イニシアチブ(EDI)の目標は、外科的に切除できる段階で膵臓がんを検出する方法を開発することです。膵臓がんの早期診断と後期診断の違いは著しく、早期診断できた場合の5年生存率は80%以上ですが、診断が遅れると5年生存率は5%未満に下がります。このように早期発見がいかに膵臓がんでは必要とされているのかを理解し、早期発見イニシアチブ試験を支援していただきたいとPanCAN本部は訴えています。

PanCAN本部の最高科学責任者であるリン・マトリジアン博士(Lynn Matrisian,PhD,MBA) は「私たちは、膵臓がんの実行可能なスクリーニング プロトコールを完成させるために、我々の前に立ちはだかる壁は時間しかないと確信しています。テクノロジーはすでに存在しています。必要なのは、患者のアウトカムを改善するためにすべてのパーツをまとめるための集中的な努力だけです」と述べています。アメリカ国立がん研究所(NCI)の所長ノーマン・シャープレス博士(Norman Sharpless, MD)は「新たに発症した糖尿病と膵臓がんとの関係をよりよく理解するためのこの重要な取り組みにPanCAN本部と協力できることをうれしく思います。」と語りました。

 

■早期発見イニシアチブ(EDI)は他の研究とどう違うのか

PanCANの「早期発見イニシアチブ」では、糖尿病の新規発症時の画像検査が膵臓がんの早期発見につながるかどうかを研究します。また、将来の膵臓がんバイオマーカーの分析のために、アメリカ国立がん研究所(NCI)が維持するバイオバンクにEDI参加者から集められた血液サンプルが保存されます。この情報を基に、外科的に切除できる膵臓がんを検出するスクリーニング方法を開発できるかどうかを判断します。早期発見イニシアチブは、膵臓がんではほとんど注目されてこなかった新たに発症した糖尿病に着目し、遺伝的リスクに関連していない膵臓がんの症例を特定します。前向き試験を通して、臨床現場を変える可能性のある結果を提供します。この研究がどのように設計されたかについては、Contemporary Clinical Trials に掲載された研究論文をご覧ください。

 

●誰が参加できますか?
適格な参加者は、参加している医療機関の電子医療記録システム(EMR)を通じて特定されます。糖尿病の兆候が最も早い、最近糖尿病と診断された患者を見つけることを目的としています。

 

●糖尿病患者は膵臓がんのリスクがありますか?
新しい糖尿病の診断に加えて、他の特定の危険因子があることで膵臓がんになる可能性を高める可能性があります。

 

●PanCAN本部の包括的なアプローチ
膵臓がんは早期発見だけでは十分ではありません。早期に発見された場合でも、ほとんどの人が膵臓がんを再発するため、新しい治療法の選択肢を増やす試験を加速する必要があります。PanCANのプレシジョンプロミス(Precision PromiseSM) 臨床試験プラットフォームは、新しく改良された治療法をより迅速に患者に提供できるように設計されて行われています。 プレシジョンプロミスと、PanCANのすべての研究、科学的および臨床的イニシアチブの詳細をご覧ください。これらのプロジェクトはすべて、皆様のようなサポーターの支援によって可能になっています。

 

●PanCAN本部の早期検出イニシアチブのリーダーシップ
PanCANは、国立がん研究所(NCI)および全国の研究者、臨床医、統計学者、診断専門家の専門家チームと協力して、この研究を実施しています。

1.スレツシュ・チャリ医学博士(Suresh Chari, MD)
研究主任研究者
テキサス大学 M.D. アンダーソンがんセンター

2.アビナッシュ・カンバダコーン・ラメッシュ医学博士(Avinash Kambadakone-Ramesh、MD、FRCR)
共同主任研究員
マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学医学部

3.ジョー・アン・リナウド博士(Jo Ann Rinaudo, PhD)
国立がん研究センター がん予防部門 がんバイオマーカー研究グループ

4.アニルバン・マイトラ医学博士(Anirban Maitra, MBBS)
共同主任研究員
テキサス大学 M.D. アンダーソンがんセンター

5.フォン・ザディン博士(Ziding Feng、PhD)
研究生物統計学者
フレッド・ハッチンソンがん研究センター

6.バーバラ・ケナー博士(Barbara Kenner, PhD)
ケナー家研究基金

7.ベチェン・ウー医学博士(Bechien Wu, MD)
共同主任研究者
カイザー パーマネント 南カリフォルニア

8.(Sudhir Srivastava、PhD、MPH)
国立がん研究センター がん予防部門 がんバイオマーカー研究グループ

●お問い合わせ
早期発見イニシアチブ(EDI)の詳細、および膵臓がんの診断と治療に関する個別の情報とリソースについては、PanCAN にお問い合わせください    このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

Source: https://pancan.org/research/early-detection-initiative/

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