letswin mike duffy

サバイバーストーリー:非常に幸運だった

2025年12月4日 

著者 マイク・ダフィー

  • 黄色い皮膚が診断のきっかけ
  • 家族歴があるが、それが要因かどうかは不明
  • FOLFIRINOX療法
  • ウィップル手術

私の名前はマイク・ダフィーです。カリフォルニア州北部の田舎町、セバストポルに住んでいます。

私の腫瘍内科医は、サンタローザ市にあるプロビデンス・メディカル・グループのヤオヤオ・ポロック医師です。私はほとんどの治療をラウンドバーンがんセンターで受けていますが、ウィップル手術はミッションベイにあるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)ヘルスで、膵臓手術プログラムを率いるカルロス・コルベラ医師によって行われました。私はエレクトロニック・アーツ社でソフトウェア・エンジニアとして働いています。

letswin mike duffy

サバイバーストーリー:非常に幸運だった

2025年12月4日 

著者 マイク・ダフィー

  • 黄色い皮膚が診断のきっかけ
  • 家族歴があるが、それが要因かどうかは不明
  • FOLFIRINOX療法
  • ウィップル手術

私の名前はマイク・ダフィーです。カリフォルニア州北部の田舎町、セバストポルに住んでいます。

私の腫瘍内科医は、サンタローザ市にあるプロビデンス・メディカル・グループのヤオヤオ・ポロック医師です。私はほとんどの治療をラウンドバーンがんセンターで受けていますが、ウィップル手術はミッションベイにあるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)ヘルスで、膵臓手術プログラムを率いるカルロス・コルベラ医師によって行われました。私はエレクトロニック・アーツ社でソフトウェア・エンジニアとして働いています。

編集注: UCSF の膵がん研究は、Pancreas Center が統括しており、次の3領域を柱としています。基礎研究(腫瘍生物学・遺伝学・免疫学)、臨床研究(新規治療・臨床試験)、トランスレーショナル研究(基礎→臨床の橋渡し)。研究の主なリーダーは、Pancreas Center Directorのマーガレットテンペロ医師(Margaret Tempero, MD)です。テンペロ先生は、膵がん臨床研究の世界的リーダーで、新規治療・臨床試験の設計で国際的に影響力が大きく、膵癌のNCCNガイドラインを作成する委員会の委員長を長年されています。PanCAN(米国本部)の Scientific Advisory Board のメンバーです。また、アンドリュー・コー医師(Andrew Ko, MD)は、UCSF Pancreas Cancer Centerチーフメディカルオフィサー( — Chief Medical Officer)です。分子標的治療・新規治療戦略の専門家で、膵がんの臨床試験を多数主導されています。

■黄色い肌で目覚める

2025年2月4日、私は目を覚まし、自分の顔と胸が淡い黄色になっていることに気づきました。主治医に診てもらったところ、成人無痛性黄疸が原因だと診断されました。このようなケースのほとんど(70%)で、この診断は膵臓がんを示すと言われました。その後、血液検査とともにCTスキャンとMRI検査が行われました。

CTの結果、私の膵臓の頭部に腫瘍があり、胆管をつまむほど大きくなっていたため、黄疸が出ていたそうです。2月7日、腫瘍の生検と胆道ステントを留置するために経口内視鏡検査を受けました。生検の結果、腫瘍は腺癌であることが確認されました。ステントを入れたおかげで黄疸は治まりました。

■治療開始

私は積極的な治療レジメンの副作用に対処できるほど健康であると考えられたので、2月19日からFOLFIRINOX療法を使用したネオアジュバント(術前)化学療法を開始しました。プロビデンスには活発な臨床試験プログラムがありますが、私は臨床試験には参加しませんでした。

血清(血液サンプル)と綿棒を使ったゲノム検査を行い、PALB2遺伝子変異が見つかりました。これは重要性不明の変異であり、この遺伝子と癌との因果関係を決定するのに十分な臨床データがないということです。私の父も異父の甥も膵臓がんで亡くなっているので、おそらく何らかの遺伝的要因があるのだろうと言われました。

全体として、私は非常に幸運で、治療によく耐えることができました。私の膵臓腫瘍は早期に発見されました。2018年8月に盲腸を摘出したときにはどのスキャンにも映らなかったので、約6年かけて1.8cmの大きさの腫瘤に成長したことになります。PET検査ではこの腫瘍は限局していることがわかりましたので、切除可能(手術で摘出できる)であることがわかりました。

■手術(膵頭十二指腸切除術

FOLFIRINOX療法を2週間サイクルで6回行った後、6月18日にカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)メディカルセンター・ミッションベイ(Mission Bay)で手術を受けました。私は開腹手術を受けたので、胸骨からへその少し下まできれいな傷跡が残っています。

開腹した後、コルベラ医師は胃をそのまま残す幽門温存手術ではなく、完全なウィップル手術をすることにしました。胃の約20パーセントと膵臓の35パーセントを切除しました。腫瘍が上腸間膜静脈の後ろという不都合な位置にあったためです。ひとつ興味深いのは、最終的に腫瘍にアクセスできたとき、腫瘍は剥離する必要がなく、落ちてしまったとのことでした!

手術後7日間入院しましたが、痛みもなく、ドレーンも使わずに帰宅しました。

■病理検査

腹部から摘出された30個のリンパ節の病理検査の結果、腫瘍は限局性(リンパ節への転移がない)であることがわかりました。腫瘍の縁には1~2ミリのマージンがありましたが、これは「切除断端陰性」とされる5ミリのマージン以下です。そのため、私の手術はR1の評価を受けました。繰り返しになりますが、私は幸運にも本当に良い手術結果を得ることができました。

編集注:R1判定とは、切除断端が5 mm 未満のマージンの場合は 陰性とみなされないという意味です。R1は病理学的な定義で、腫瘍細胞が実際に残っていることを必ずしも意味しません。R1の特徴は、
- 肉眼的には完全に切除されている
- 腫瘍の端が断端から 1–2 mm と近いため「顕微鏡的に腫瘍細胞が残っている可能性がある」という意味ですが、膵がんなどの難しい部位ではよくあることです
- R1 は追加治療(化学療法・放射線など)で十分に補えます
- 予後は margin だけで決まらず、腫瘍の生物学的特徴や治療全体で大きく変わります
- 膵がんのように周囲に重要な血管が多い臓器では、R1 は珍しくなく、むしろ「よくここまで切れた」と評価されるケースも多いのが実情です。

R1評価であったため、私の症例はUCSF腫瘍委員会で検討されました。しかし、術後の化学療法と放射線療法の両方を行うことについての明確な合意はありませんでした。私たちは長所と短所について議論し、今のところ放射線療法に関する決定は先延ばしにしています。

■術後

術後、インスリンの分泌不足による糖尿病にはなっていないし、膵臓のサイズが小さくなったために膵酵素の補充が必要になったこともありません。ここでも非常に幸運だったと感じています。手術から10週間後、私は体内の消化管が配置換えに慣れるにつれ、かなり正常に戻ったと感じました。

術後補助化学療法をさらに6回受けました。最初の化学療法を6回受けたときは仕事をしていましたが、手術後は休職しました。手術は体力を消耗しますし、化学療法が加わったことで、仕事を休まなければならなくなったのです。幸い、私の雇用主は素晴らしい福利厚生を提供してくれています。新年まで仕事に復帰するつもりはありません。

FOLFIRINOXの術後補助療法を6回すべて終え、治療終了の鐘を鳴らしました。今は定期的な検査とスキャンによる術後サーベイランスに移行しています。手術以来、私のCA19-9腫瘍マーカーは8を下回っています(正常範囲:0~35)。今の目標は、今後2年間でがんの再発を避けることです: 再発は治療後2年以内に起こると言われていて、y再発する確率は70~80%です。この期間を乗り切れば、長期生存の可能性はぐんと高まります。

私の膵臓がんとの冒険については、当初から書いてきました通りです。私の経験についてもっと詳しくお知りになりたい方は、私の膵臓がんについての楽観的なブログ「This is not a drill」をご覧ください。

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編集注:
・R分類の基本
がん手術の切除結果は、病理医が切除標本の「断端(margin)」を顕微鏡で調べて評価します。
- R0:断端に腫瘍細胞がまったくない(完全切除)
- R1:断端に腫瘍細胞が顕微鏡レベルで存在、または腫瘍が断端に非常に近い
- R2:肉眼的に腫瘍が残っている(明らかな遺残)

R1 は「顕微鏡的不完全切除」と呼ばれますが、これは「手術が悪かった」という意味ではなく、腫瘍の広がり方や周囲組織との距離が非常に近かったことを示します。

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(Source:Survivor Story-Let's Win Lustgarten Foundation)

<免責事項>この医療記事は、米国のサバイバーの体験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください

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