副作用は、抗がん剤の種類、投与方法、投与量、投与回数によって症状が異なります。骨髄、血球、毛小胞の細胞、生殖系及び消化器系細胞など、急速に分裂する健康な正常細胞の多い部位では、抗がん剤療法によって損傷を受けやすくなり、白血球の低下、食欲減退などの副作用が現れます、副作用を抑えるためには患者は副作用に対して細心の注意をはらう必要があります。医師および患者が協力し、治療の利点と副作用のバランスをうまくとることにより、副作用を軽減しながら治療をすすめることができます。以下は、薬物治療、放射線治療によく見られる副作用のリストです。包括的なリストではありません。副作用には個人差があり、かならずしもがん患者がみな体験するとは限りません。

※以下の副作用の説明は、パンキャンジャパン著『膵臓がんの概観』の抜粋です。

副作用 症状と一般的な対処のしかた  
口内炎 口の粘膜合薬婦負強を受け、口内炎が現れることがあります。

 
便秘 水分を多めに摂り、繊維質の多い食べ物を選んで、脂肪を多く含んだ食べ物はなるべく避けた方がいいでしょう。

 
下痢 腸管粘膜が抗がん剤により障害を受けて、下痢が起こります。長引く場合は、医師または看護師にお申し出ください。

 
発熱・疲労感 抗がん剤を投与してすぐに、3人に1人の割合で38℃くらいの熱が出ることがあります。病院で解熱台を渡されている場合は、指示通りに服用してください。

 
食欲の減退 食べられるもの、好きなものを少しずつでも食べましょう。味の好みが変わることもあります。症状が長く続くときは、担当医師に相談しましょう。

 
吐き気・嘔吐 脳にある神経が刺激されることにより商事、3人に1人ぐらいの割合でみられます。吐き気や嘔吐が長く続いて辛い場合は、吐き気をコントロールする薬もありますので、医師または看護師に申し出てください。

 
神経障害 手足を手袋で保護し、ぴったりした靴を履くのを避けましょう。担当の医師に、ビタミン剤、鎮痛剤、抗うつ剤について相談してください。

 
皮膚の変化 発疹が治療直後に出ることがあります。

 
手足症候群 症状は手、足、爪を好発部位として、公判や色素沈着が出現し、ひどくなると痛みを伴って腫脹や、赤くなったり、水疱やびらんを認めるようになります。治療は休薬とともに、ステロイド内服や局所ステロイド外用およびビタミンB6が症状の緩和に役立つことがあります。

 
白血球値の減少    

 

<このがん情報は米国PanCANで作成されていますので、日本の状況と多少異なる点もあります。それらについては医師にご相談下さい。日本語版はPanCANJapanの責任で翻訳、提供しています。無断転載禁止 >

 

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