[プレスリリース]2026年度パンキャン賞受賞者が決定!
~膵臓がん撲滅へ挑む5名の新鋭研究者を表彰~
一般社団法人日本膵臓学会の厳正なる審査により、2026年度の「パンキャン賞」受賞者5名が決定いたしました。 本賞は、極めて予後が厳しく早期発見が困難とされる「膵臓がん」の領域において、優れた成果を挙げた基礎・臨床研究、および将来の活躍が期待される若手研究者(Young Investigator Award: YIA)に贈られるものです。
今年度も、画期的な治療アプローチや、患者のQOL(生活の質)向上に直結する前向き研究、ゲノム・分子レベルでの病態解明など、膵臓がん医療の未来を切り拓く革新的な研究が出揃いました。
2026年度 PanCAN賞 受賞者および研究テーマ一覧
🧬 Basic Research Award(基礎研究賞)
- 受賞者:松井 雄基 先生
- 所属:関西医科大学 胆膵外科学講座(教員プロフィール)
- 研究テーマ:膵癌腹膜播種に対する新規ターゲットを用いた光免疫療法の有用性
- 研究概要:根治切除を阻む大きな要因である「腹膜播種」に対し、新たな標的分子を用いた光免疫療法(近赤外線を用いた標的治療)の有効性を実証し、新たな治療オプションの可能性を提示しました。
🏥 Clinical Research Award(臨床研究賞)
- 受賞者:沼田 結希 先生
- 所属:愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学(教員プロフィール)
- 研究テーマ:切除不能膵癌における一次治療開始時の栄養・QOL指標を含む予後因子の前向き検討
- 研究概要:治療開始時における患者の栄養状態やQOL(生活の質)指標が、その後の予後にどのように影響するかを前向きに分析。より患者に寄り添った集学的治療・支持療法の構築に貢献する臨床研究です。
🌟 Young Investigator Award(若手研究者賞:YIA)
【1位】
- 受賞者:福田 皓佑 先生
- 所属:鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 消化器外科学
- 研究テーマ:膵管内乳頭粘液性腫瘍におけるKLF4変異の生物学的意義
- 研究概要:膵がんの前がん病変として重要な「IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)」における、KLF4遺伝子変異の役割と癌化メカニズムの一端を解明しました。
【2位】
- 受賞者:守安 諒 先生
- 所属:千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学(メンバー紹介)
- 研究テーマ:網羅的分泌蛋白解析から同定されたDNAJB9の膵癌進展機構の解析
- 研究概要:タンパク質の網羅的解析から、膵がんの増殖や進展に関わるキー因子「DNAJB9」を特定し、その詳細な制御メカニズムを明らかにしました。
【3位】
- 受賞者:四至本 貴大 先生
- 所属:和歌山県立医科大学 消化器内科(内科学第二講座)
- 研究テーマ:膵充実性腫瘍の再穿刺におけるK-ras変異解析の有用性の検討
- 研究概要:診断が難しい膵腫瘍に対する超音波内視鏡下穿刺吸入細胞診(EUS-FNA)において、再検査(再穿刺)時のK-ras遺伝子変異解析を組み合わせることで、診断精度を大幅に向上させる実用的なアプローチを検証しました。
特定非営利活動法人パンキャンジャパンについて
パンキャンジャパンは、「膵臓がん患者の大幅な生存率向上」と「治療選択肢の拡大」を目指し、研究支援、患者・家族への情報提供、および啓発活動を行う米国非営利活動法人パンキャン(Pancreatic Cancer Action Network:PanCAN)の日本支部です。研究者と医療現場、そして患者の架け橋となり、今後も日本の膵臓がん研究の発展を力強くサポートしてまいります。












