「2017年度パンキャン賞」が第48回日本膵臓学会大会にて授与されました!
すい臓がんについて優れた研究に贈られる「パンキャン賞」。対象は5分野―「基礎研究賞」(1名)、「臨床研究賞」(1名)、「若手研究者賞」(3名)です。
今年は、パンキャン賞各賞に対し117演題という多数応募を頂きました。日本膵臓学会の選定、厳正なる審査・選定が進められ、今年4月、多くの素晴らしい研究の中から、下記の5つのパンキャン賞の受賞者が決定し、7月14日(金)、第28回日本膵臓学会大会の懇親会において授与されました。
授賞された皆様、おめでとうございます。
また、選定をいただきました日本膵臓学会理事長 岡崎和一先生、京都大学 高折恭一先生、杏林大学 古瀬純司先生、ありがとうございました。
「パンキャン賞」は、患者から膵臓がんのすぐれた研究者へ贈られる賞です。
この賞は2012年よりスタートし、先輩患者やご遺族が「次の患者・ご家族に同じ思いはさせたくない、一日でも早く膵臓がんを治るがんにするために必要ながん研究を支援しよう」というという強い思いの中、設けられました。そのような方々の悲願をかなえるために、本賞はこれまでに27名の研究者に授与されました。
歴代の賞の受賞者は、日本をはじめ世界の膵臓がん研究を牽引する素晴らしい研究を続けておられます。
賞の贈呈にあたり、皆様の多大なるご支援に、感謝申し上げます。
今年2017年より、この賞を応援するコミュニティ・プログラム『パンキャン・クラブ』が誕生しましたので、後日ご案内させていただきます。
●Basic Research Award 「基礎研究賞」
木村佳人(京都大学 大学院医学研究科 消化器内科学講座)
演題名:Arid1Aは膵管細胞からのIPMNとIPMN由来膵癌の発生を抑制する
●Clinical Research Award 「臨床研究賞」
林秀幸(北海道大学病院 がん遺伝子診断部)
演題名:網羅的がん遺伝子解析による膵がん個別化治療への挑戦
●Young Investigator Award 1 「若手研究者賞1位」
佐上亮太(大分三愛メディカルセンター 消化器病内視鏡センター)
演題名:膵癌早期診断におけるEUSの有用性とスクリーニングのための新スコアリングシステム
●Young Investigator Award 2 「若手研究者賞2位」
齋藤傑(弘前大学 消化器外科)
演題名:2型糖尿病長期罹患はE-CadherinのDNA過剰メチル化を通じて膵導管癌の予後を増悪させる
●Young Investigator Award 3 「若手研究者賞3位」
松尾圭朗(兵庫県立粒子線医療センター 放射線科)
演題名:GEM不応切除不能局所進行膵癌に対するS-1同時併用陽子線治療の第I相試験
受賞者の皆様、本当におめでとうございます。