海外ニュース:AIは膵臓がんの早期発見に役立つか?(CAPS5)
海外ニュース: AIは膵臓がんの早期発見に役立つか?(CAPS5)
2024年11月20日
マーシャ(ミミ)カント 著
研究者たちは、AIが膵臓がんをより治療しやすい早期の段階で発見できると大きな期待を寄せています。
膵臓がんを発症するリスクが高い人々に対しては、内視鏡超音波検査と磁気共鳴画像法(MRI)による年1回のスクリーニング検査を行うことで、手術がまだ可能な段階で、最も小さく、最も早期の段階にあるがんを発見することができます。
しかし、スクリーニング検査は完璧ではありません。画像検査で問題が見つからない場合でも、スクリーニング検査とスクリーニング検査の間に発生する「インターバル癌」が起こる可能性があります。臨床的に疑わしい場合、医師は良性の前駆腫瘍を低悪性度と判断して、不要な手術を勧めることがあります。また、手術は患者に術後の問題のリスクをもたらします。
編集注:インターバル癌(interval cancer)とは、一定の間隔でがん検診を受けているにもかかわらず、次の検診の前に自覚症状が現れて発見されるがんのことです。中間期癌とも呼ばれ、偽陰性例の1つに分類されます。インターバルがんの研究は、早期発見の手法を改良し、スクリーニングプログラムにおける偽陰性の減少に役立つ重要な分野です。
ジョンズ・ホプキンス大学の学際的チームが主導する野心的なプロジェクトでは、消化器内科医、放射線科医、疫学者、生物医学エンジニア、コンピュータ科学者がAIの力を活用して、膵臓がんの早期発見を目指しています。