国内ニュース:国立がん研究センターが開発した国産遺伝子パネル検査「NCCオンコパネル」システムが製造販売承認取得
2018年12月26日
国立がん研究センター(理事長:中釜 斉/所在地:東京都中央区)は、がんのゲノム医療を提供する遺伝子パネル検査システムとして、当センターで開発した遺伝子検査試薬「NCCオンコパネル」と遺伝子変異を検出する解析プログラム「cisCall(シスコール)」の有用性や、解析結果に基づき薬剤選択の検討を行うエキスパートパネルの体制などを、中央病院の臨床研究TOP-GEAR(トップギア)プロジェクトで検証し、保険適用を目指し先進医療での確認を進めています。遺伝子パネル検査については、シスメックス株式会社(代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒/本社:神戸市)と共同で開発を進め、薬事承認を目指してまいりました。そして、2018年6月に同社より製造販売承認申請が行われ、この度2018年12月25日に遺伝子パネル検査システムで初めて体外診断用医薬品・医療機器として承認されました。
がんのゲノム医療は、患者さん一人一人のがんの原因となっている遺伝子変異に合わせて薬剤や治療法を決める新しいがんの医療のかたちです。「NCCオンコパネル」は、日本人のがんで多く変異が見られる遺伝子114個について、次世代シークエンサー(NGS)を用いて1回の検査で調べることができます。
NCCオンコパネルは、研究所ゲノム生物学研究分野/先端医療開発センターゲノムTR分野(分野長:河野隆志)と研究所臨床ゲノム解析部門(部門長:市川仁)からなる開発チームによって、日本のがんゲノム医療のための国産がん遺伝子パネルとして設計・構築されました。NCCオンコパネル検査では、以下に示すような114個の遺伝子の遺伝子変異の検出ができます。
詳しくは下記のURLをご参照ください。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/1226_03/index.html
以上