AACRニュース:熱でがん細胞を除去する
AACRニュース:熱でがん細胞を除去する
~ある種の肝臓がんでは、手術と同程度の効果があり、副作用も少ない可能性があります~
リサ・カースレイク 著
2026年3月12日
小さな肝臓がんの腫瘍がある方は、腫瘍を取り除くために手術を受けることが一般的です。しかし、ラジオ波焼灼療法(RFA)と呼ばれる、熱でがん細胞を破壊する低侵襲の治療では、より少ない副作用と短い回復期間で、手術と同様の結果が得られる可能性があります。

~ある種の肝臓がんでは、手術と同程度の効果があり、副作用も少ない可能性があります~
リサ・カースレイク 著
2026年3月12日
小さな肝臓がんの腫瘍がある方は、腫瘍を取り除くために手術を受けることが一般的です。しかし、ラジオ波焼灼療法(RFA)と呼ばれる、熱でがん細胞を破壊する低侵襲の治療では、より少ない副作用と短い回復期間で、手術と同様の結果が得られる可能性があります。
■ ビデオセミナー「糖尿病の陰に潜む膵臓がんを見逃さないために:最新研究が示す新しい視点」
~糖尿病の変化が教えてくれる、膵臓がん早期発見の新しいヒント~
「糖尿病」は「膵臓がん」の重要な危険信号となる可能性があります。米国パンキャン本部とアメリカ国立衛生研究所(NIH)が進めてきた、膵臓がんと成人発症型糖尿病の関連に関する研究成果をもとにして、膵臓がん早期発見につなげる啓発活動の提案が、権威ある EFPIA PACE賞 の受賞へとつながりました。日本国内でも同様の研究を先導されているのが、日本膵臓学会理事長の 正宗淳先生(東北大学) です。国民向けメッセージ作成にあたり、講師選定など多くのご助言を賜りましたことに、心より御礼申し上げます。
正宗先生は、膵臓がんや慢性膵炎の研究を長年牽引してこられた、日本を代表する専門家です。膵臓がんと糖尿病の深い関係にも注目し、「急に血糖値が悪化する」「新たに糖尿病を発症する」といった変化が膵臓がんの早期サインとなり得ることを、日本の臨床データを用いて研究されています。これはNIHやパンキャン本部が世界的に推進するテーマと一致し、膵臓がんの早期発見に新たな可能性を開く重要な取り組みです。こうした研究成果は、膵臓がんの仕組みを解き明かし、より早く見つけ、より治しやすくする未来につながるものとして、国内外で高く評価されています。
🌟 基調講演のご紹介
膵臓がんと糖尿病の関係は、いま世界中で注目されているテーマです。
今回の基調講演では、日本の最前線で研究と診療を担う専門家が、最新の知見をわかりやすく解説します。
「糖尿病と膵臓がんの関係をもっと深く知りたい」「自分や家族の健康を守りたい」という方にとって、必ず役立つ内容です。
🔍 基調講演1:「膵臓がんと糖尿病の危険な関係」
滝川哲也先生 東北大学病院 消化器内科
日本には糖尿病患者が1,000万人、予備軍を含めると2,000万人が膵臓がんの危険因子を持つとされています。成人発症型糖尿病の診断が、膵臓がんの最初のサインとなる場合もあります。東北大学で進む最新研究をぜひご覧ください。
🔍 基調講演2:「糖尿病診療からみた糖尿病を持つ人の膵臓がん」
大橋健先生、国立がん研究センター中央病院 総合内科長/糖尿病腫瘍内科
急に糖尿病と診断された場合、膵臓がんの追加検査が重要です。糖尿病腫瘍科の視点から、最新の知見をわかりやすく解説いただきます。
🌟 患者さん・ご家族のためのアクションプラン
糖尿病の変化は、膵臓がんの早期サインになることがあります。
以下のステップを参考に、気づきから受診までの流れを整理しましょう。
① 血糖値の“急な変化”に気づく
こうした変化は、膵臓の異常が背景にある可能性があります。
② かかりつけ医に相談する
受診時には、次のように伝えるとスムーズです。
「血糖値の急な変化の理由を確認したい」
「膵臓の状態も念のため相談したい」
③ 必要に応じて追加検査を受ける
医師が必要と判断した場合、
血液検査・超音波・CT/MRI などの検査につながることがあります。
④ 家族歴や生活習慣を整理して伝える
⑤ 不安を抱えず、医療者や支援団体に相談する
疑問や不安は、早めに相談することで適切な判断につながります。
📊 アクションプランのまとめ
① 血糖値の急な変化に気づく
・新規発症糖尿病 ・急な悪化 ・体重減少など
↓
② かかりつけ医に相談する
「血糖値の変化の理由を確認したい」と伝える
↓
③ 必要に応じて追加検査へ
(血液検査・超音波・CT/MRI など)
↓
④ 家族歴・症状・生活習慣を整理して伝える
↓
⑤ 不安は一人で抱えず、医療者・支援団体へ相談
🌟 まとめ
糖尿病の変化は、膵臓がんの早期発見につながる重要なサインです。
「気づく → 相談する → 必要な検査につなげる」という行動が、命を守る第一歩になります。
膵臓がんは早期発見が極めて難しい「沈黙のがん」と呼ばれ、診断時にはすでに進行していることが多い疾患です。米国パンキャン本部(PanCAN)とアメリカ国立衛生研究所(NIH)は、この課題を克服するため、膵臓がんと糖尿病の深い関係に注目した共同研究を進めてきました。
研究の出発点となったのは、多くの膵臓がん患者が診断前に「新しく糖尿病を発症する」あるいは「既存の糖尿病が急に悪化する」という臨床的事実です。PanCAN と NIH の研究チームは、この現象が偶然ではなく、膵臓がんが体内で起こす変化の“初期サイン”である可能性を示しました。
膵臓がんが形成されると、腫瘍そのものだけでなく周囲の膵組織にも炎症や線維化が生じ、インスリン分泌や作用に影響を与えます。その結果、血糖値が急激に悪化し、糖尿病として現れることがあります。さらに研究では、腫瘍が放出する特定のタンパク質(バイオマーカー)が血液中に増えることが確認され、これを利用した早期発見の可能性が示されました。
PanCAN と NIH は、これらの知見をもとに、「新規発症糖尿病(NOD)や急激な血糖悪化を、膵臓がんのスクリーニングの入口にする」という新しいアプローチを提案しています。これは、従来の画像検査だけに頼らず、血液検査と臨床情報を組み合わせて、より早い段階で膵臓がんを見つけることを目指すものです。
PanCAN と NIH の研究は、糖尿病の変化を手がかりに膵臓がんをより早く見つけるという、これまでにない可能性を切り開くものです。今後も臨床研究やバイオマーカー開発が進むことで、膵臓がんの早期発見と治療成績の向上に大きく貢献することが期待されています。
糖尿病と膵臓がんの間に隠された深い関係:パンキャンは、NIHとこの問題を研究し、その成果を基にしたアクションプランが、欧州製薬団体連合会(EFPIA)が主催するPACE賞に選ばれました。この賞は、がん患者さんの生活の質と予後を向上させる、革新的で多分野にわたる患者ケアの取り組みを称えるものです。この研究は、これまで早期発見が極めて困難であった膵臓がんに対し、新たな光明をもたらします。
対処した課題:膵臓がんは、初期段階ではほとんど症状がなく、発見された時にはすでに進行していることが多い「沈黙のがん」です。その5年生存率は他のがんに比べて著しく低く、早期発見が生存率向上の鍵でした。一方、多くの膵臓がん患者さんが、がんの診断前に「糖尿病」を発症、あるいは糖尿病が悪化することが知られていました。この「糖尿病」というサインを、膵臓がんの早期発見のツールとして利用できないかと考えました。
糖尿病と膵臓がんの深い関係: 糖尿病と膵臓がんは、互いに影響し合う「双方向」の関係にあります。この複雑な連関を理解することが、この研究の核となる発見です。
発見されたメカニズムとバイオマーカー: では、なぜ膵臓がんが糖尿病を引き起こすのでしょうか。この研究は、その詳細なメカニズムを解明しました。がんが膵臓で成長する過程で、周囲の組織に炎症や線維化を引き起こし、インスリンの分泌を妨げたり、その働きを弱めたりします。さらに、この過程で、特定のタンパク質が血液中に放出されることが分かりました。研究者たちはこれを、早期発見のための「バイオマーカー」として活用することを提案しています。
膵臓がんに伴う糖尿病の発生メカニズムとバイオマーカーの役割プロセス:
膵臓の中に小さな腫瘍(がん)ができると、腫瘍そのものだけでなく、周囲の正常な組織にも「炎症」や「線維化(組織が硬くなること)」、「血流の悪化」といったさまざまな影響が及びます。このような膵臓内の環境の変化は、血糖値をコントロールする「インスリン」の分泌を妨げたり、効き目を悪くさせたり(インスリン抵抗性)します。その結果として、突然の糖尿病が引き起こされることがあります。ここで重要な鍵となるのが「バイオマーカー」です。この一連の過程において、特定のバイオマーカーが血液中に放出されるため、これを血液検査で捉える研究が進められています。バイオマ―カーの意義は、糖尿病が発症したタイミング、あるいはそれよりも前の段階で、これらの特定のバイオマーカーを測定することで、まだ自覚症状のない初期の膵臓がんが潜んでいる可能性を、より早く察知できるようになることです。
新しいスクリーニング・アルゴリズム: この研究では、この発見を実際の臨床に応用するため、新しいスクリーニング・アルゴリズムを開発しました。これまでのように糖尿病の治療だけを行うのではなく、新たに糖尿病と診断された、あるいは糖尿病が急速に悪化した患者さんに対し、バイオマーカー検査(および必要に応じて画像検査)を行うことを提案します。これにより、膵臓がんを早期に発見し、手術可能な段階で治療を開始できる可能性が飛躍的に高まります。
RESOURCE:
本ページは、EFPIA PACE賞の助成を受けて作成されたものです。


Sunday, March 29, 2026
Join us for PurpleStride Tokyo 2026, a powerful charity walk and run event dedicated to ending pancreatic cancer. This will be our fourth time hosting PurpleStride Tokyo at Shiba Park, and we invite you to be part of this inspiring movement. Shiba Park has 140 cherry blossom trees and they will be in full bloom.
This event was born from a heartfelt mission:
✨ To eradicate pancreatic cancer
✨ To bring hope to patients and their families
✨ To shine a light in the fight against this devastating disease
In the U.S., PurpleStride events take place in over 50 cities nationwide in April, raising vital funds for research and increasing awareness of pancreatic cancer. Now, you have the chance to make an impact right here in Tokyo!
This year, we’re offering four different courses, including a new family-friendly walk with no hills or climbs! This scenic route takes you from Shiba Park to Tokyo Bay via the Takeshiba Pedestrian Deck, where you'll enjoy stunning views of the city and Shinkansen bullet trains in action.
日本の厚生労働省が所管・整備している公式な臨床試験のデータベースです。 日本では、新薬の承認を目指す「治験」や、「臨床研究法」に基づく特定の臨床研究(未承認薬の投与など)を実施する際、このシステムへの登録が義務付けられています。主に日本の医療機関や大学が主導する国内向けの試験や、日本独自の規制に基づく研究が網羅されているのが特徴で、日本の公式な臨床研究の状況を確認するための基本的なデータベースとなります。
米国国立衛生研究所(NIH)と米国国立医学図書館(NLM)が共同で運営している、世界最大規模の臨床試験データベースです。 米国だけでなく、日本を含む世界200カ国以上で実施されている臨床試験(治験)の情報が登録されています。世界中の製薬企業や研究機関が情報公開の場として利用しており、国際的な最新の治療開発の動向や、現在進行中の試験情報を網羅的に検索することができるグローバルスタンダードなデータベースです。
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膵臓はお腹の深い場所(胃の裏側)にあるため、通常の健康診断で行われる腹部エコー検査などでは、全体をくまなく確認することが難しい臓器です。 当サイトでご紹介する施設では、膵臓の小さな変化や、初期の膵がんを正確に捉えるために、主に以下の専門的な検査を行っています。
〜お薬を使わず、横になるだけで膵臓の「管」を立体的に映し出す〜
どんな検査? 強力な磁石の力を利用するMRI装置を使って、膵臓の中を通る「膵管」や、胆汁の通り道である「胆管」の状態を立体的な画像にする検査です。
ここがポイント:早期発見のサインを見つける 膵臓に小さながんや「のう胞(水ぶくれ)」ができると、膵液の通り道である膵管が詰まって太くなることがあります。MRCPは、この「膵管のわずかな拡張(太さの変化)」を見つけるのに非常に優れています。
患者さんの負担は? 基本的には造影剤(お薬)の注射や、内視鏡を入れる必要がありません。MRIのベッドに横になり、数十分の撮影を行うだけで済むため、お体への負担が非常に少ない(痛みのない)検査です。
〜胃の裏側から、至近距離で膵臓をミリ単位で観察する「早期発見の要」〜
どんな検査? 先端に「超音波(エコー)のセンサー」がついた特殊な胃カメラを使用します。口から内視鏡を入れ、胃や十二指腸の中から、すぐ裏側にある膵臓を直接エコーで観察します。
ここがポイント:1センチ未満の小さながんも捉える 体の表面から当てる一般的なエコー検査とは異なり、胃や腸の壁越しに「膵臓のすぐ目の前」から観察できるのが最大の特徴です。胃や腸のガス、お腹の脂肪に邪魔されないため、CTやMRIでも見つけにくい**「1センチ未満の極めて小さな初期の膵がん」**を発見できる可能性が最も高い検査とされています。
患者さんの負担は? 通常の胃カメラよりも少し太い内視鏡を使用し、観察にも時間がかかりますが、基本的には鎮静剤(眠くなるお薬)を使ってウトウトしている間に終わります。痛みや苦しさを感じにくいよう配慮されています。
【ワンポイントアドバイス:検査の流れ】 いきなりEUS(超音波内視鏡)を行うわけではありません。まずは血液検査や通常の腹部エコー検査を行い、少しでも気になるサイン(膵酵素の異常や膵管の拡張など)があれば、体への負担が少ない「MRCP」や造影CT検査へ進み、さらに詳しく調べる必要がある場合に「EUS」を行う、という段階的なアプローチが一般的です。

サバイバーストーリー:早期発見と迅速な対応
2026年1月28日
ウェンディ・キステラ 著
2020年7月、私はそれまで経験したことのない胃の痛みと不快感を感じ始めた。
主治医からCTスキャンを指示され、ステージⅠの膵臓腺がんであることがわかりました。早期に発見され、私たちは迅速に行動しました。
■積極的なアプローチ
私の医療チームには、ニューヨーク州オーシャンサイドにあるマウント・シナイ・サウス・ナッソーの腫瘍内科医リチャード・リー博士と外科医ガネッシュ・グナセカラン博士がいました。私たちはまず、膵体尾部切除術と脾臓摘出を行いました。積極的なアプローチで、私は感謝しています。
手術後、私は当時、私の年齢(66歳)の女性にとって最も強力な化学療法を6カ月間受けました!これには、2週間ごとに1日7時間の治療が含まれていました。毎回3袋の化学療法を受けました。とても強力な化学療法だったので、毎回吐き気止めを飲まなければ激しく気分が悪くなりました。胃を落ち着かせるためにペプシドの制酸剤もかなり飲みました。一日中化学療法を受けた後は、さらに2日間の化学療法ポンプを貰い帰宅しました
全治療日の困難にもかかわらず、化学療法には思ったより耐えることができました。主な副作用に吐き気があり、またヘモグロビン値が低くなったため疲れやすくなりました。
膵臓がんは依然として予後の厳しいがんであり、早期発見の難しさや治療選択肢の限界が大きな課題となっています。一方で近年、診断技術や治療法、臨床試験、患者支援の在り方は大きく進展しています。
本市民公開講座では、日本膵臓学会大会の開催にあわせ、膵臓がんや膵疾患について一般市民・患者・ご家族の皆さまに向けて、最新かつ正確な情報をわかりやすくお届けします。医療者と患者が同じ目線で理解を深め、これからの治療と社会の在り方を一緒に考える場とします。





参加をご希望の方は、以下の方法でお申し込みください。
👉 お申し込みフォーム:https://ws.formzu.net/dist/S33464119/

Q. 医療の専門知識がなくても参加できますか?
A. はい。一般の方にも理解しやすい内容で構成しています。
Q. 途中参加・途中退出は可能ですか?
A. 可能です。
Q. 質問はできますか?
A. 申込時に質問を提出し、質疑応答の時間に回答していただきます。質問が多い場合は、代表的な質問を選び回答していただきます。
第56回日本膵臓学会大会 市民公開講座 事務局
(運営:NPO法人パンキャンジャパン)
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TEL:03-3221-1421