『[治験] ダラクソンラシブの治験が 国内で開始しています―国立がんセンター、神奈川県立がんセンター、がん研有明』
ASCOニュース:ダラクソンラシブの作用機序(どのように効くのか)
ダラクソンラシブは、変異型および野生型RASの活性型グアノシン三リン酸(GTP)結合状態を標的とする、経口投与可能なRAS(ON)多選択性トリコンプレックス阻害剤とASCO2026で説明されました。がん細胞が増えるために使っている「RAS」というスイッチが“入っている状態”だけを狙って止める、新しいタイプの飲み薬です。 ここでは、その仕組みをやさしく説明します。

◆ まとめ
ダラクソンラシブは、がん細胞が増えるために使う「RAS」というスイッチが入った状態だけを狙って止める、飲み薬タイプの新しい治療薬です。
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この記事は、PanCANの最高科学・医療責任者(Chief Scientific and Medical Officer)である、Anna Berkenblit(アナ・バーケンブリット)医学博士によるASCO2026に関する報告の抜粋です。
サバイバーストーリー:良くなる前に、一時的に悪化することもある
2024年3月15日
マシュー・ローゼンブラム 著

マシュー・ローゼンブラムは33歳の時にステージIVの膵臓がんと診断され、38歳まで生きられるとは思っていなかった。BRCA変異を標的とした治療、ウィップル手術の成功、そして友人や家族からの支えのおかげで、彼はがんを克服した。さらに嬉しいことに、かつてはキャリアと家庭の両立は不可能だと思っていた彼が、今ではその両方を幸せに手に入れている。
・閉塞性黄疸の症状から診断に至った
・ウィップル手術を試みたが、転移が判明
・2種類の化学療法を経て、2度目のウィップル手術が成功
・遺伝子検査でBRCA2変異が確認された
・PARP阻害剤による維持療法
2021年1月、私の皮膚がひどくかゆくなり始めました――まるで拷問のようでした。
パンデミックの最中、友人のビジネスを手伝うためにミシガン州からノースカロライナ州へ引っ越した頃、かゆみやその他の不可解な症状――便の色が薄い、尿が濃い、目が黄色くなる――が現れ始めました。これらの症状はすべて閉塞性黄疸を示唆していましたが、当時はその正確な原因が分かりませんでした。当時、私はまだ32歳であり、これから待ち受ける道のりを予想だにしませんでした。
診断に至るまでの長い道のり
担当医が血液検査を指示したところ、ビリルビン、AST、ALT、アルカリホスファターゼなどの数値が上昇していることが判明しました。私は何度もMRI、CT、内視鏡下超音波検査を受けました。最終的に総胆管の生検で腺がんが発見され、これが私の症状の多くを説明することになりました。しかし、それでもまだ正式な診断は下されていませんでした。
2021年5月12日、私の担当外科医は、乳頭部または膵臓の腺がんが疑われるとしてウィップル手術を試みましたが、当時、医師たちがそのことを私に話していた記憶は全くありません。担当の外科腫瘍医であるデューク・ヘルス(ノースカロライナ州ダーラム)のピーター・アレン医師は、膵頭部に腫瘍が認められ、腹腔全体に転移の兆候が見られたため、手術を中止せざるを得ませんでした。その時にようやく、ステージIVの膵臓腺癌と診断されたことを覚えています。当時32歳だった私は、自分の余命はごくわずかだと感じていました。
決定的なBRCA2変異
手術中止後、担当の腫瘍内科医であるデューク・ヘルスのジェームズ・アブルゼーゼ医師は、「FOLFIRINOX」と呼ばれる化学療法の併用療法を処方しました。当初は改善の兆しが見られましたが、FOLFIRINOXは効果が認められませんでした。腫瘍は進行し、肝臓への転移の兆候も現れていました。治療方針を変更せざるを得ませんでした。
そこで医師たちは、ゲムシタビン、シスプラチン、およびアブラキサン(パクリタキセル)による治療を開始しました。数ヶ月にわたる良好な結果を受け、医師たちはウィップル手術の再挑戦を決断しました。今回は手術が成功したのです!
この期間中に遺伝子検査を受けたところ、私がBRCA2変異の保因者であることが確認されました。このことが、医師たちが選択した治療法の決定に影響を与えました。
手術後の経過
ウィップル手術から回復した後、ゲムシタビン、シスプラチン、アブラキサンの投与を数サイクル受け、その後、経口型のPARP阻害剤による維持療法に移行しました。化学療法中は吐き気や疲労感がありましたが、嘔吐することはほとんどなく、食事も摂ることができ、健康的な体重を維持することができました。
直近の画像検査では、再発や転移の兆候は認められませんでした。治療を終えてから約18ヶ月が経ちました。その間、特に四半期ごとの検査の時期になると、再発の不安に苛まれながらも、それと共に生きる術を学んできました。全体的には、充実した日々を送っています。
新たな人生の幕開け
治療中は、再び恋に落ちたり、家族を築いたりする機会などあるとは思っていませんでした。現在はミシガン州ヘーゼルパークの実家に戻り(治療と経過観察のため、依然としてデューク大学の医師たちの診察を受けていますが)、新しい仕事に就き、アトランタへ引っ越しました。私は、人生の最愛の人であるナタリーと、6歳のパグのモニークと一緒に暮らしています。もう二度と社会科学者として働くことはないだろうと長年信じていましたが、今、私は人生の第二幕で何をすべきかを決める立場にあります。
他の多くの患者さんたちと同様、私も同じ病に苦しむ人々の治療成果を向上させることに尽力しています。その一環として、膵臓がんアクション・ネットワーク(PanCAN)のボランティアとして、サバイバーの立場から彼らの代弁者として活動しています。また、膵臓がんへの認識を高めるため、地元のニュース番組で自身の体験談を語りました。さらに、「プロジェクト・パープル」のポッドキャストエピソードの収録に参加したほか、「マンタ・ケアーズ」など他のがん関連ポッドキャストにも出演しました。
若くして人生がすぐに終わってしまうだろうと思っていた私ですが、治療が成功したおかげで、医師たちが再発の兆候がないか引き続き経過観察を行う中、充実した力強い生活を送ることができています。
私が学び、他の人にも伝えたいと思うことが一つあります。それは、状況が良くなる前に、時には悪化する――はるかに悪化する――こともあるということです。
以上
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(Source:Survivor Story-Let's Win Lustgarten Foundation)
<免責事項>この医療記事は、米国のサバイバーの体験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください
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『[報告] 6/8「本日、厚労省へ神経内分泌腫瘍(NET)の治療薬に関する早期承認の要望書を提出いたしました」』
神経内分泌腫瘍(NET:ネット)は、年間発生率(罹患率)が10万人あたり6例未満という希少がんの1つで、進行すると長期間にわたる治療が必要となり、患者にとって治療選択肢の確保が重要となる疾患です。本日6月8日、厚生労働省 医薬局にお伺いし、医薬審査管理課の紀平哲也 課長に、NET患者の現状をお話し、要望書をお渡ししました。今回要望書を提出したのは、pNETに対するCAPTEM(カペシタビン+テモゾロミド併用療法)の公知申請と、NETに対するカボザンチニブの早期承認です。前者CAPTEM療法は、すでにNCCN(米国)やESMO(欧州)、ASCO等の腫瘍ガイドラインで標準療法として掲載されているものです。カボザンチニブは昨年米国FDA承認を受けた治療薬で、国内では他のがん種で使用されている実績のある薬剤です。今回はカボザンチニブの迅速な適応拡大承認に関する要望です。
お写真は、左より、パンキャンの眞島理事長、中央 医薬品審査管理課長 紀平哲也様、右 同課 審査調整官 平岡秀樹様です。
本日は ご多用の中、ご対応いただきまして、誠にありがとうございました。
[プレスリリース]2026年度パンキャン賞受賞者が決定!
~膵臓がん撲滅へ挑む5名の新鋭研究者を表彰~

🟣 第3回「がん研究フロンティア基金」研究助成 公募開始(2026年4月10日〜6月9日)
公益財団法人 日本フィランソロピック財団は、2026年4月10日より 第3回「がん研究フロンティア基金」研究助成 の募集を開始しました。本助成は、国内の若手研究者による革新的ながん基礎研究を支援することを目的としています。 パンキャンジャパンでは、未来のがん医療を切り拓く若手研究者の挑戦を応援しています。 研究者の皆さまは、ぜひ応募をご検討ください。
🔬 「がん研究フロンティア基金」とは 「がん研究フロンティア基金」は、篤志家からの寄附により設立された研究助成制度です。 がんの新たな予防・診断・治療につながる基礎研究 を対象とし、将来のがん研究を担う若手研究者の飛躍を後押しすることを目的としています。 助成を通じて、がん研究の新領域を切り拓く研究者が育つことが期待されています。
🎯 助成対象となる研究 がんの新たな予防・診断・治療に資する基礎研究 助成開始から 5年以内に論文化 されることが期待されます 以下の研究は対象外 共同研究 企業・営利団体で実施される研究 宗教・政治活動を目的とする研究、特定の公職者や政党の推薦・支持・反対を目的とする研究
👩🔬 応募資格 国内の大学・研究機関・医療機関に所属する若手研究者 2026年3月末時点で 博士号取得後10年以内 が原則 がんの基礎研究を行っていること
💰 助成内容 1件あたり最大1,000万円(年間最大500万円 × 2年間) 間接費(オーバーヘッド)は別途支給 採択件数:10件程度 助成総額:1億円(予定) 助成期間:2026年10月1日〜2028年9月30日
📅 募集スケジュール 応募期間:2026年4月10日(金)〜 6月9日(火)17:00 結果通知:2026年9月下旬(予定)
📄 提出書類 書類は以下のリンクからダウンロードしてお使いください。
① 応募用紙 記入方法説明文有り:3rd_gankenkyu_ouboyoshi_guide.docx
記入方法説明文無し:3rd_gankenkyu_ouboyoshi.docx
② 助成金の使用計画の内訳 記入方法説明文有り:3rd_gankenkyu_ouboyoshi_uchiwake_guide.xlsx
記入方法説明文無し:3rd_gankenkyu_ouboyoshi_uchiwake.xlsx
※応募は 日本語のみ ※記載不備・虚偽記載がある場合は不受理となる可能性があります
🖥 応募方法(電子申請) 応募は、助成電子申請システム 「Graain」 から行います。(参考) ★ Graain新規アカウント登録マニュアル ★ Graain助成金申請操作マニュアル 郵送・メールでの応募は受け付けていません。 Graainで新規アカウントを作成 ログイン後、「第3回『がん研究フロンティア基金』研究助成公募」を選択 画面の案内に従い、必要情報と書類をアップロード ※操作マニュアル(アカウント登録/申請手順)も公開されています
✉️ お問い合わせ 応募に関するお問い合わせは、財団の代表メールアドレスへ。 info(アットマーク)np-foundation.or.jp ※(アットマーク)を @ に変更してください 件名:「がん研究フロンティア基金」 機関名・担当者名・電話番号を必ず記載 受付期限:2026年6月9日(火)午前9:00まで 回答には数日かかる場合がありますので、余裕を持ってお問い合わせください。
🟣 パンキャンジャパンからのメッセージ
がんの克服には、基礎研究の継続的な発展が欠かせません。 若手研究者の挑戦が、未来の患者さんの希望につながります。 本助成が、多くの研究者にとって新たな一歩となることを願っています。