胆道がんの治療とケアガイド
胆道がんは、アジア圏に罹患者が多いためAsian disease(アジアン・ディジーズ:アジア特有の疾病)と言われ、5年生存率も低い難治性がんの1つである。本書は、国内でがん医療を牽引する3つの大きな施設である、がん研究会有明病院と、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院が共同して執筆・編集した画期的な1冊で、刊行は2013年と少し前だが、病気について基本的なことを網羅しており、がんと告知されて病気について理解を進めたい患者さん・ご家族に良書といえる。胆道がんは、肝内胆管がん、肝外胆管がん、胆のうがん、十二指腸乳頭部がんの4つのがんの総称で、本書では、胆道がんの分類や診断、それぞれのがんの治療法等を丁寧に解説している。 巻末には、「副作用症状と対処方法」として、どんな薬剤の場合にどんな副作用が出やすいかが表で掲示されており、治療を進める際にも役立つ情報になっている。 金原出版 2,400円+税 2013年6月4日 がん研究会有明病院、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院 編 |