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【祝】国立がん研究センター中央病院の希少がんマスターキープロジェクトが世界最大の希少がん臨床データベース構築に成功 ~

2022年1月12日

国立がん研究センター中央病院が実施する希少がんの産学共同プロジェクト「マスターキープロジェクト」の遺伝子・臨床情報データベース登録が、固形がんで2000例、血液がんで200例を突破し、世界最大の希少がん臨床情報データベースとなりました。さらに2021年には、アジア・太平洋地域の国際共同研究「マスターキーアジア」へと活動を拡大しました。このアジア事業の特色は、日本だけでは患者が少ないがために新薬の開発が困難な希少がんに対して、アジア地域の国際連携によって、希少がんに対するゲノム医療と新治療開発を推進します。

「マスターキープロジェクト」は、国立がん研究センターが有する先端的な研究開発のノウハウと研究支援機能、さらに製薬企業が有するシーズと開発戦略を融合させた産学共同研究基盤です。現在、12企業と国立がん研究センター中央病院を含めて国内6施設、アジア地域では5か国10施設が参加しています。

参加企業は、開発戦略に応じた「マスターキープロジェクト」データベースの活用、症例登録の促進など、多くのメリットが得られる仕組みとなっています。現在 21件の治験(医師主導治験14、企業治験 7)が進行中です。

希少がん患者さんの治験への参加登録については、2018年8月に国立がん研究センターと連携協定を締結している一般社団法人日本希少がん患者会ネットワークとの連携により、多くの患者さんにご協力いただくことができました。

同患者会理事長 眞島喜幸氏は、今回の発表について次のように述べています。

「この度は、固形がんレジストリ2000例および血液がんレジストリ200例突破、おめでとうございます。希少がんは症例数が少ないことから医薬品開発がなかなか進まず、予後も悪く、患者と家族は長年苦しめられてきました。そこにMASTER KEY プロジェクトが救世主のように現れ、患者会として患者登録に協力させていただいてきましたが、この度、世界に類のない症例数を達成されたことに大きな喜びを感じるとともに、これからのますますの希少がん研究の前進、副試験・治験の増加、奏功する新薬の誕生、さらに世界に先駆けた新薬の承認に大いに期待するところでございます。本当におめでとうございます。」

(編集注:眞島氏は、希少がんである膵神経内分泌腫瘍(PNET)の外科療法を2012年に受け、2018年には希少がんである中咽頭がんの放射線化学療法を受け、完治しています。)

「マスターキープロジェクト」についての詳細、追加資料は下記サイトを参照してください。

https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/masterkeyproject/

 

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