SurvivorStoryMRIdian

サバイバーストーリー:MRI誘導放射線療法はがんとの戦いで私を助けてくれた

2023年10月20日

著者:コニー・ハリントン

・食後の腹痛が診断につながる
・上腸間膜動脈に巻きついた腫瘍
・私の腫瘍専門医がMRI誘導放射線療法を見つけてくれました

2021年12月、私は食事の後に腹痛を感じるようになりました。それは3か月にわたり、軽い痛みから激しい痛みに進行しました。最初はその不快さを私の年齢のせいだと思っていました - 私は70代半ばに差し掛かっていましたから。しかし、症状はどんどん悪化していきました。そこで、私は医師を訪問するとに決め、診て頂いて本当に良かったです。

最初に行ったのは血液検査で、それによって私のCA19-9の値が295という、健康な範囲である0-35からはるかに高い数値であることが分かりました。フォローアップのCTスキャンで、膵臓の頭部に腫瘍がみつかり、その腫瘍は腸間膜に成長して上腸間膜動脈に巻きついていることが明らかになりました。公式の診断名は膵臓がんでした。残念ながら、腫瘍が腸間膜に位置しているため、手術の候補ではありませんでした。

SurvivorStoryMRIdian

サバイバーストーリー:MRI誘導放射線療法はがんとの戦いで私を助けてくれた

2023年10月20日

著者:コニー・ハリントン

・食後の腹痛が診断につながる
・上腸間膜動脈に巻きついた腫瘍
・私の腫瘍専門医がMRI誘導放射線療法を見つけてくれた

 

2021年12月、私は食事の後に腹痛を感じるようになりました。それは3か月にわたり、軽い痛みから激しい痛みに進行しました。最初はその不快さを私の年齢のせいだと思っていました - 私は70代半ばに差し掛かっていましたから。しかし、症状はどんどん悪化していきました。そこで、私は医師を訪問するとに決め、診て頂いて本当に良かったです。

最初に行ったのは血液検査で、それによって私のCA19-9の値が295という、健康な範囲である0-35からはるかに高い数値であることが分かりました。フォローアップのCTスキャンで、膵臓の頭部に腫瘍がみつかり、その腫瘍は腸間膜に成長して上腸間膜動脈に巻きついていることが明らかになりました。公式の診断名は膵臓がんでした。残念ながら、腫瘍が腸間膜に位置しているため、手術の候補ではありませんでした。

 

■腫瘍の収縮

私はアリゾナ州フェニックスのメイヨークリニックの素晴らしい腫瘍専門医、ドナルド・ノースフェルト博士のもとで治療を開始しました。ノースフェルト博士は、私のタイプの腫瘍に関する現在の「ベストプラクティス」は化学療法に続いて放射線療法だと考えていました。目標は腫瘍を十分に収縮させ、外科療法の候補になれるようにすることでした。診断から2週間後に私は化学療法を開始し、合計6か月間のうち、毎4週ごとに3回治療を受けました。

6か月後、化学療法によって腫瘍はかなり収縮しました。しかし、メイヨークリニックで提供されている放射線療法は、腫瘍が他の腹部の臓器に近すぎて、放射線がそれらを傷つける可能性があり、私には適していなかったのです。私の医師たちは、手術や通常の放射線療法が適していないことから、MRI誘導放射線療法が私の最良の選択肢だと説明しました。彼らは調査結果に基づいて、フロリダにあるマイアミがん研究所のマイケル・チュオン博士を推薦し、私には彼が「最適」だと言いました!

 

■新しい放射線療法を試すために病院を変える

マイアミがん研究所では、がんを同時にイメージ化し治療できるMRI誘導放射線療法(メリディアン:MRIdian)が5年前から提供されています。この放射線療法は、周囲の臓器に損傷を与えずに腫瘍を正確に標的とできるため、私の治療に適していると思われました。

編集注:メリディアン(MRIdian)は、強力な MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置と一体となった放射線治療装置で、MRIは臓器の境界が分かりやすいメリットがあります。メリディアンを使うと放射線の照射中もMRIで撮影し続け、腫瘍の位置と周辺組織、リスク臓器をリアルタイムに観察し、確認しながら治療することが可能です。

私と夫は住んでいる場所から2400マイル離れていますが、チュオン博士に会い、MRI誘導放射線療法を受けることが、私にとって長い人生を送るための最良の選択肢だと判断しました。2022年8月に、私たちはアリゾナ州スコッツデールからマイアミに2週間の旅行を計画し、チュオン博士が勧めるプロトコルでMRI誘導放射線療法を受けました。治療は1日1回、5日間行い、その後からだを休ませるために追加で2日間マイアミに滞在しました。

 

■以前の手術による合併症

メリディアンによる放射線療法は、私には、ほとんど副作用が出ないだろうと言われ、治療中には痛みや不快感を感じないだろうとも言われました。実際、非常に当たっており、治療中にどんな時も痛みや不快感を経験しませんでした。しかし、私はがんの前に胆のう領域で2回の手術を受けていました。私はこれが事を少しややこしくした原因だと考えています。

私が30代のとき、胆のうを摘出しました。その後、手術後にかなりの痛みを経験したため、最初の手術から生じたいくつかの合併症を治療するために2回目の手術を受けました。治療を行いましたが、40年にわたり胆道攣縮からくる周期的な痛みが続きました。言い換えれば、私はがん発症前から膵臓に問題があったのです。MRI誘導放射線治療の後の2週間で、膵炎のような強い痛み、吐き気、嘔吐を経験しました。

チュオン博士とそのスタッフは、私が経験しているこの種の副作用を持つ別の患者を見たことがないと言いました。私は、これらの副作用が膵臓の感受性と、以前の手術から生じる独自の状況に起因していると考えています。全体として、副作用は約2週間続き、その後は以降何らかの痛みや不快感を経験していません。

 

■がん発症前の自分のように感じる

メリディアンによる治療は私の命を救いました! MRI誘導放射線療法を受けてから1か月以内に、私は完全にがん発症前の自分のように感じました。多くのCTスキャン、PETスキャンのレポートは「活動性のがんなし」を示し、血液検査の結果もCA19-9の値が24で正常でした。私の人生と未来は目の前にあり、前に進むことをますます楽しみにしています。

 

■関連記事
●パンキャンジャパンHP
「国内ニュース:MR画像誘導放射線治療装置「メリディアン」 ~MRI利用で高線量を照射する~」
https://onl.la/uwY9nid


●国立がん研究センター中央病院 HP 「MRIdianによる次世代高精度放射線治療」
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/radiation_oncology/mridian/index.html


●千葉大学医学部附属病院 HP 「高精度のがん放射線治療システムMRリニアックの治療開始」
https://www.ho.chiba-u.ac.jp/hosp/information/mrlinac.html


●東北大学病院 HP 「次世代放射線治療装置MRリニアックシステムElecta Unity」 
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/hiparc/

 

 

(Source:Survivor Story-Let's Win Lustgarten Foundation)

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<免責事項>この医療記事は、サバイバーの経験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください。

 

 

 

 

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