サバイバーストーリー:適切な治療のための情報収集
2024年12月12日
ステイシー・グロディン 著者
- 胃の不調と背中の痛みがステージIVの診断につながる
- FOLFIRINOXによる化学療法
- 食事、運動、サプリメントの試行
- PARP阻害剤ルカパリブ
私の夫リッチは48歳の時にステージIVの膵臓がんと診断されました。約6か月間、持続的な胃の不調で体調が優れませんでした。家族でスキー旅行に出かけた後、ひどい背中の痛みに襲われました。その時、彼は消化器専門医の診察を受けることを決意しました。
当初、医師は深刻な病気ではないと考え、制酸剤を処方して夫を帰宅させました。しかし、それでも症状が改善しなかったため、超音波検査を受けたところ、肝臓に病変があることが判明しました。しかし、その病変の原因は何だったのか? その後のMRI検査で、リッチの膵臓頭部に腫瘍があり、それが肝臓に転移していることが判明しました。つまり、ステージIVの膵臓がんだったのです。
サバイバーストーリー:適切な治療のための情報収集
2024年12月12日
ステイシー・グロディン 著者
- 胃の不調と背中の痛みがステージIVの診断につながる
- FOLFIRINOXによる化学療法
- 食事、運動、サプリメントの試行
- 経口PARP阻害剤ルカパリブ
私の夫リッチは48歳の時にステージIVの膵臓がんと診断されました。約6か月間、持続的な胃の不調で体調が優れませんでした。家族でスキー旅行に出かけた後、ひどい背中の痛みに襲われました。その時、彼は消化器専門医の診察を受けることを決意しました。
当初、医師は深刻な病気ではないと考え、制酸剤を処方して夫を帰宅させました。しかし、それでも症状が改善しなかったため、超音波検査を受けたところ、肝臓に病変があることが判明しました。しかし、その病変の原因は何だったのか? その後のMRI検査で、リッチの膵臓頭部に腫瘍があり、それが肝臓に転移していることが判明しました。つまり、ステージIVの膵臓がんだったのです。
■信じられなかった
リッチは生涯を通じてアスリートでした。常に素晴らしい体型を維持していました。私たちにこのようなことが起こるとは信じられませんでした。このニュースは私たち家族全員にとって衝撃的で、打ちのめされるものでした。
私自身がライム病を患った経験から、リッチと私は2001年にライム病およびマダニが媒介する病気に関する研究、教育、啓発を目的とした財団を設立しました。現在、この財団は「グローバル・ライム・アライアンス」として知られています。財団での活動を通じて、リッチが診断された際には、正しい方向性を示す可能性のある情報を収集するために、できる限り多くの医師や研究者と連絡を取りました。私たちは研究論文をまとめ、オンラインの「Let’s Win Survivors Series」に大きな救いと希望を見出しました。
私たちは、ニューヨーク市のワイル・コーネル・メディスンに所属するアリソン・オーシャン博士と協力することにしました。 博士はすぐに、病気の深刻さにもかかわらず、私たちは病気と向き合うことができると私たちを安心させてくれました。 リッチは、標準的な化学療法のカクテルであるFOLFIRINOXの積極的な治療計画を開始しました。 また、ケトジェニックダイエットを試したり、ヨガを実践したり、読書や長めの散歩、体調が許す限りの運動など、リラクゼーションのテクニックを試したりもしました。リッチは、治療計画を補うためにサプリメントや自然療法を試すことに前向きでした。例えば、医療用グレードのCBD/THCが化学療法の副作用を軽減することを発見しました。
当時、16歳、11歳、7歳という3人の幼い子供の母親であり介護者でもあった私は、大きな責任を担っていることをひしひしと感じていました。私は家族や友人たちに頼り切っていました。介護は、深刻な病気についての会話では見過ごされがちな、疲労を伴う役割です。
■PARP阻害剤への移行
6か月以内に、彼のスキャン画像と血液検査の結果に大幅な改善が見られたため、経口PARP阻害剤ルブラカへの移行が可能になりました。 診断から約7年後、リッチのスキャン画像には病気の兆候はまったく見られなくなりました。 彼は現在もルブラカを服用し、サプリメントも併用しながら、ヨガ、鍼治療、運動を日課として続けています。
編集注:ルブラカ(一般名:ルカパリブ)は、BRCA変異などDNA修復機能に欠陥があるがん細胞に有効な経口PARP阻害剤です。主に卵巣がん、前立腺がんに使用され、DNA修復を阻害してがん細胞を死滅させます。適応には遺伝子検査が推奨され、副作用として貧血や肝障害が報告されています。その他のPARP阻害薬には、リムパーザ(一般名:オラパリブ)、ゼジューラ(一般名:ニラパリブ)、ターゼナ(一般名:タラゾパリブ)などがあります。
■ペイ・フォーワード(恩送り)
編集注:「ペイ・フォワード」とは、誰かがあなたのために何かの善意をしてくれたとき、そのお返しとして何かをその人のためにするのではなく、その善意を他の誰かに渡していくという行為です。
2018年、リッチと私は「Let’s Win Pancreatic Cancer」の活動に積極的に参加するようになりました。私たちはこの団体への募金活動を行い、イベントに参加し、ファッションブランドのVeronica Beardとの強力なパートナーシップの確立にも貢献しました。Let’s Winへの募金活動と膵臓がんに対する意識の向上は、私たちにとって情熱を傾けている活動です。
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(Source:Survivor Story-Let's Win Lustgarten Foundation)
<免責事項>この医療記事は、米国のサバイバーの体験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください
リッチとステイシーが自分たちのストーリーを語る動画(英語版)「Do What Makes You Happy」をご覧ください。