外科療法
腫瘍(しゅよう)を切除する手術は、すべての種類のすい臓がんを長期的に抑制するために最も有効な手段とされています。通常、すい臓がんが局所的で転移がみられず、主要な血管を浸潤していない場合は、手術によって切除可能とされています。実際にすい臓がんと診断された症例の15%は切除可能といわれています。
熟練した外科医が執刀することにより、副作用を最小限にとどめることができます。従って、すい臓がんの外科症例数の多い病院の医師に診てもらうことが重要です。複雑な手術でありながらも副作用の発生率も少なく、生存率も良好という調査結果がでています。調査では年間16症例以上の膵頭十二指腸切除術(PD)、全胃幽門輪温存膵臓十二指腸切除術(PPPD)を執刀する外科医、病院が好ましいといわれています。すい臓がんの症例数が多い専門病院で専門医による治療を受けることが大切です。すい臓がんの外科手術の年間症例数、治療成績について問い合わせてみましょう。
<このがん情報は米国PanCANで作成されていますので、日本の状況と多少異なる点もあります。それらについては担当医にご相談下さい。PanCANJapanの責任で翻訳、提供しています。無断転載禁止>