■すい臓がんの種類
「すい臓のがん」は1つの病気ではありません。 事実上、20近くの異なる腫瘍が「すい臓のがん」としてひとまとめにされています。 それぞれの腫瘍には、病理学的に異なった外観があり、ユニークな治療を必要とする腫瘍もあり、また治療後の予後も異なります。一番多く見られるのは、膵管ががん化する腺癌ですが、さまざまなタイプの「すい臓のがん」があることを理解しておくことが必要です。
すい臓には消化液としての膵液をつくる外分泌機能と、種々のホルモンを産生する内分泌機能があります。「すい臓のがん」の大部分は、外分泌機能を担う膵管の病変からくる外分泌腫瘍です。それほど症例数は多くありませんが、ホルモンを産生するランゲルハンス島細胞から発生する内分泌腫瘍もあります。このように「すい臓のがん」には悪性の膵管がん以外にも多数の性質の異なる内分泌腫瘍や良性腫瘍もあります。
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