臨床試験
■ゲムシタビン・S-1耐性膵臓がん患者に選択肢:GEMOX(日本消化器病学会学術集会より)
5月7日から札幌市で開催された日本消化器病学会総会において、ゲムシタビン、S-1に耐性ができた膵がん患者への2次化学療法として、ゲムシタビンとオキサリプラチンの併用(GEMOX療法)が選択肢として考えられると、東京大学医学部附属病院消化器内科の山本恵介氏が発表した。臨床試験の結果、安定状態(SD)を含めた疾患制御率は59%だったことが示された。
(注:米NCCN Clinical Practice uidelines in Oncologyの化学療法ガイドラインにおいては、2次化学療法として、カペシタビン、5-FU/ロイコボリン(LV療法)、あるいはカペシタビンとオキサリプラチンの併用療法(CapeOx療法)が選択肢として取り上げられている。また、CONKO 003試験の結果として、5-FU/ロイコボリンにオキサリプラチンを組み合わせた併用療法が有意に全生存率(OS)を改善したとも報告している)