■アルコール摂取量と膵臓がんリスク:14のコホート研究のメタ分析

 

 

背景: 膵臓がんについてはいくつかの危険因子が示唆されている。アルコールと発がん作用の関係についての理論もでている。しかし、疫学調査の結果から、アルコールの消費量と膵臓がんリスクに関して一貫性のある結論はまだ報告されていない。

方 法:14のプロスペクティブ・コホート研究から集められた一次データをメタ分析した。研究サンプル、862,664 人のなかで、2,187人の膵がん罹患者が 確認された。Cox比例ハザードモデルを使用して、相対リスク(RR)と95%の信頼限界が算出され、さらに変量効果モデルを使用してメタ分析された。

結 果: 膵がんのリスクとアルコール消費量について、弱陽性の相関が認められた(統合多変量相対リスク1.22;  95% CI, 1.03-1.45 , 研究間不均一度p=0.80)統計的な有意差は女性グループにみられたが、男女差で有意な差はなかった(p=0.19)。

分析を膵腺がん患者のグループに限定した場合、アルコール消費量と発がんの間にさらに強い相関がみられた。ワイン、ビール、蒸留酒のアルコールに関しては、一日5グラム以下の摂取量では統計的に有意なリスクとの相関性は認められなかった。

過体重、肥満グループと比較して、普通体重のグループにおいて、アルコール消費量と膵がんリスクの間に強い陽性の相関が認められた(p=0.01)

結果:今回の調査結果では、一日30グラム以上のアルコールを消費すると膵がんのリスクが22%と軽度増加するということが判明した。

(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 2009;18(3):765-76).

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