Abstract No:220

著者: L. L. Raftery, J. E. Tepper, R. M. Goldberg, A. W. Blackstock, M. Aklilu, S. A. Bernard, H. K. Sanoff, A. Ivanova, B. H. O'Neil; University of North Carolina, Chapel Hill, NC; Wake Forest University, Winston Salem, NC

背景: ゲムシタビンは強力な放射線増感剤である。放射線療法との組み合わせでは、ゲムシタビンの用量は通常量の10%まで減量されなければならない。全身療法としては準最適濃度である。インビトロでは、オキサリプラチンとゲムシタビンはシナジー効果を認めた。また、オキサリプラチンも放射線増感作用をもつことから、これらの薬剤を併用することで、全身ならびに局所制御が改善する可能性がある。本臨床試験では、局所進行膵臓がんと胆道がんの治療に関する、ゲムシタビン+オキサリプラチンの最大耐用量(MTD)同定を目標とした。用量レベルが試験された。オキサリプラチンとゲムシタビンは週一回、同じ日に投与され、最大6週間継続された。放射性治療は、総線量5040Gyに達するまで、毎日180cGy が分割照射された。用量制限毒性(DLT)は、1コホートグループの患者3人中2人の用量減少、あるいは一週間以上の治療停止となるグレード3の毒性、あるいはグレード4の毒性と定義された。

 

結果: 18人の患者が評価された。コホート3の患者1人にALT上昇がみられ、DLTとなるグレード4であった。コホート3は3人から6人と拡大されたが、DLTはみられなかった。計画された最大用量のコホート4では、DLTは認めなかった。フェーズ2で推奨される用量(RPTD)は、オキサリプラチン 60 mg/m2とゲムシタビン200 mg/m2それに5,040 cGY の外照射療法(EBRT)と確認された。グレード3の毒性は42回起きた。コホート1の1人の患者に16回起きた。これらの有害事象の半数は治療と関係なく起きた。もっとも一般的なグレード3の毒性は、白血球減少(22%)、高血糖(22%)、悪心(16%)であった。全生存期間中央値(OS)は 10.8か月(95% CI 7.1, 16.7)無憎悪生存期間 (PFS) は、9.6か月 (95% CI 4.6, 11.1)であった。ドースレベル4は、RPTDを裏付けるために継続中である。

 

結論: 膵臓がんと胆道がん患者を対象とした、オキサリプラチン 60 mg/m2 とゲムシタビン 200 mg/m2 の週一回投与、プラス外照射療法の臨床試験結果は、許容できる毒性とさらなる試験に値する全生存期間中央値(OS)、無憎悪生存期間(PFS)を示した。

 

 


Oxaliplatin

Gemcitabine

Radiation

Cohort 1

30 mg/m2

100 mg/m2

5,040 cGY

Cohort 2

30 mg/m2

200 mg/m2

5,040 cGY

Cohort 3

45 mg/m2

200 mg/m2

5,040 cGY

Cohort 4

60 mg/m2

200 mg/m2

5,040 cGY

 

 

 

 

 

 

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