Abstract No:221

著者:H. K. Dakik, D. J. Moskovic, P. J. Carlson, W. Qiao, L. Ho, E. Tamm, R. A. Wolff, D. R. Fogelman; Baylor College of Medicine, Houston, TX; University of Texas M. D. Anderson Cancer Center, Houston, TX

背景: 1次療法(ファーストライン)の抗がん剤に耐性のできた進行膵がん患者を対象とした2次治療(セカンドライン)の役割についてのデータは限定的である。ゲムシタビン、ドセタキセル、カペシタビンの併用療法 (GTX療法) は、ファーストラインとしても効果は認められているが、セカンドライン、あるいはそれ以降の治療を必要とする患者に対する治療データはない。

方法: 転移性膵臓がんと診断され、治療を受けていたがその後、耐性ができたためGTX療法を受けた患者の人口統計データ、無憎悪期間(PFS)、全生存期間(OS)、治療反応、毒性が記録された。

結果:59人の患者が評価された。受けた抗がん剤のレジメン平均数は2であった。3人の患者はゲムシタビンの投与を受けていなかった。身体状態(PS)の平均値は1.全生存期間中央値(OS)は22週間。無憎悪生存期間(PFS)は 9.9週間。全生存期間中央値と受けたレジメンの数との相関は確認されなかったが、身体状態(PS)とは相関した。GTX療法による腫瘍縮小効果(CT反応)は認めなかったが、21人で安定(SD)が確認された。29人は進行(PD)であった。9人は評価不可であった。グレード3/4の有害事象は、白血球減少 (n = 14), 貧血 (n = 7), 血小板減少 (n = 6)であった。合計 21人の患者は、発熱性好中球減少(n = 7), 非好中球性感染症 (n = 3),肺動脈血栓 (n = 2), 貧血あるいは生命傷害(n = 9)のために入院となった。 CA 19-9の初期値が250以上の患者のなかで、75% 以上の減少がみられたケースにおいては、CA19-9値に減少が見られなかった患者群と比較して、生存期間に改善がみられた。 (p = 0.05; see table).

結論: GTX療法は、ゲムシタビン療法をうけた進行膵がん患者にとり、積極的なレジメンである。身体状態(PS)が良く、治療前と比較してCA19-9 値に75%以上の減少がみられた患者と、生存期間延長との間に相関が認められたが、GTX療法の前に受けたレジメンの数と生存期間とは相関しなかった。

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