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2013年5月31日付 製薬4社が膵がんの4剤併用療法「FOLFIRINOX」を申請
ヤクルト、第一三共、協和発酵キリン、ファイザーの4社は、5月31日、各社が販売する抗がん剤について、膵がんに対する4剤併用療法の適応追加を申請したとそれぞれ発表した。各社が申請したのは、膵がん患者にオキサリプラチンとイリノテカン塩酸塩水和物、フルオロウラシル、レボホリナートカルシウムの4剤を併用する「FOLFIRINOX療法」の適応追加。欧米などでは膵がんに対する標準療法として確立されているという。
OSの中央値はFOLFIRINOX群 11.1カ月、ゲムシタビン群 6.8カ月で、有意にFOLFIRINOX群で延長した(p<0.0001)。ハザード比は0.57となった。完全奏効(CR)はFOLFIRINOX群 0.6%、ゲムシタビン群 0%であったが、部分奏効(PR)は31%と9.4%で有意差を認めた(p=0.0001)。CRとPRと安定状態(SD)を合わせた病勢コントロール率はFOLFIRINOX群 70.2%、ゲムシタビン群 50.9%であった(p=0.0003)。
参考文献:
日経メディカルオンライン: FOLFIRINOXがやってくる
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/cr/201207/525539.html