2013年9月6日発表

すい臓がんアクションネットワーク(米パンキャン本部)は、9月6日(米国時間)転移性すい臓がん患者を対象とした治療薬アブラキサン(ABRAXANE®)(一般名 ナブ-パクリタキセル)が米国食品医薬品局(FDA)によって承認された発表しました。 転移のみられるすい臓がん患者において、アブラキサン®は標準治療薬であるゲムシタビンとの併用で使われます。 今回の米FDAによるアブラキサン®の承認は、過去8年間で膵臓がんのために承認された最初の新しい治療薬となります。

"進行性すい臓がんは現在、米国でがん死因の第4位です。この厳しいがんの治療を改善する新しい選択肢が登場することは大変嬉しいことです”、膵臓がんアクションネットワークの社長兼最高経営責任者(CEO)Julie Fleshmanは述べました。"5年生存率がわずか6%のすい臓がん患者にとり、FDAによるアブラキサンの承認は予後改善につながる重要なステップです。すい臓がんアクションネットワークは、2020年までにすい臓がんの生存率を倍増するという目標を達成するためにこれからも医学界と協力していきます。”

この度の承認は、2013年1月に発表された進行すい臓がん患者を対象とした第III相臨床試験結果を受けたものですが、アブラキサンは2005年に乳がんで承認され、2012年10月には肺がんでも承認されています。

アブラキサンは、アルブミンと呼ばれるヒトタンパク質を添加することによって化学療法薬パクリタキセルの形態を変更したものです。ゲムシタビン単独と比較してゲムシタビンとアブラキサンの併用療法は、転移性すい臓がん患者の全生存期間をほぼ2ヶ月(8.5カ月対6.7カ月)延長しました。また、1年生存率の増加は59%(35% vs. 22%)、2年生存率はゲムシタビン単独投与の2倍(9% vs 4%)と報告されました。

このような成功は、臨床試験が膵臓がん患者のアウトカム改善を可能にするメカニズムであることを示しています。

"転移性すい臓がん患者の治療薬、アブラキサンの承認は、すい臓がん治療の重要なマイルストーンです。すい臓がんと診断された人々の生活を改善するために我々のコミットメントは、これで終わりません"とMarkus Renschler MD、セルジーン社副社長は言いました。 "セルジーン社は、ユニークな科学的なアプローチを追求します。そして重要なのは、すい臓がんと診断された人々の生活を改善するような様々な方法をサポートし、新たな治療法の開発につながるような、すい臓がんの背後にある科学を理解するための投資をしていきます。"

すい臓がんアクションネットワーク(パンキャン)は、治療の選択肢を模索するとき、すべての患者が臨床試験を検討することを奨励しています。パンキャンはすべての承認されたすい臓がんに特化された臨床試験の最新の包括的なデータベースを所有しているので、PALSプログラムを通じて個々の患者のために、個別化された適格性チェックを行うことができます。

すい臓がんアクションネットワーク(パンキャン本部)と臨床試験の詳細については、www.pancan.orgを参照ください。

 

【特定非営利活動法人パンキャンジャパンについて】
パンキャンジャパンは、米国カリフォルニア州に本社を置く全米最大のすい臓がん患者支援団体であるPancreatic Cancer Action Network (すい臓がんアクションネットワーク)の日本支社として2006年に設立されました。2009年以来、「すい臓がん啓発パープルリボンキャラバン」を通して、すい臓がん早期発見・早期治療の重要性を患者さんや一般の方々に理解していただくための啓発活動を継続的に支援しています。

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