海外で使える薬が日本で使えない「ドラッグ・ラグ問題」について、8月25日付日経新聞に記事が掲載されました。そこには日本の製薬企業の出遅れが指摘されており、その対策として 安倍政権が医薬品についての国際競争に打ち勝つために、矢継ぎ早に審査期間の短縮などを含む政策を打ち出していると説明されています。

 

パンキャンジャパンでは、日本の患者の方に一日でも早くお薬を届けるために、当事者・関係者の声として署名を集めています。

2013年度に引き続き2014年度も厚生労働省に署名を提出する予定です。過去に提出された方も本年度の署名に参加できます。年間3万人を超える膵がんは、全国的に解決すべき問題です。ひきつづき、みなさまのご協力をお願いいたします。

 

日経記事Web刊(全文は日経の会員限定です)
審査スピード早く 省庁に横ぐし、新薬で競争力

ドラッグラグって何? 日本の治験が遅い事情

 

■上記記事に関連したパンキャンジャパン理事長眞島喜幸のコメント
「がん研究も臨床試験もすべてが患者さんの予後改善、延命のためにあります。ドラッグラグ問題は、その一連の流れが滞っていることを表しています。あるべき姿は国際共同治験に日本が参加することで、世界同時承認を実現することです。※1」

「膵臓がんは厳しいがんで、標準療法で患者は救われません。そのようなことから、米国のNCCN膵がん診療ガイドラインでは治療の第一選択肢は、臨床試験を受けることが推奨されています。しかし、膵がん患者を対象とした募集中の臨床試験は米国では540もありますが、日本は僅か3つという状況※2ですから、膵 がん患者が必要とする臨床試験という選択肢は日本にはなく、患者の不利益につながっています。」

「新薬の承認を待つ、一刻の猶予もない膵がん患者の切実な声を政府に届けるのが署名活動の目的です。私たちはこの問題が解決するまで運動を続けます。これまでご支援してくださった方へ感謝を伝えるとともに、早期承認に向けてお力添えをいただければ幸いです。」

 

 

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すい臓がんのドラッグラグ解消に関する要望書

政策提言

 

※1 国際共同治験に日本が参加できれば、世界と同時承認が可能になります。そうすれば、ドラッグラグは解消します。
※2 この数値(米国540対日本3)については、以下の検索による数値。米国はClinicaltrials.gov(国際医学雑誌編集者委員会 (ICMJE)による臨床試験登録システム)を”pancreatic cancer”で検索した。日本は 国立保健医療科学院のデータベースを “膵癌 参加者募集中”で検索した。 

膵がんにおける参加者募集中の臨床試験

 検索サイト 検索ワード 登録中
米国
540 Clinicaltrials.gov

Pancreatic Cancer

Open
日本
3

国立保健医療科学院

 膵癌

参加者募集中 

 

 

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