2014年12月18日、切除不能な膵臓がんにナブパクリタキセル(商品名 アブラキサン)が承認されました。
ナブパクリタキセルは、昨年12月20日に日本で承認されたフォルフィリノックス(FOLFIRINOX)と同じく、米国では切除不能進行膵臓がんの患者に最初に使われる医薬品のひとつです。膵臓がんの標準治療薬であるゲムシタビンと併用することにより、全生存期間などの主要なアウトカムが有意に改善されています。
「切除不能・進行膵がんの治療に新たな治療選択肢が加わったことは、患者の大きな助けになると喜んでいます」「すぐにでも使いたいという患者さんやご家族からの要望、期待が大きかったこともあり、今回、ドラッグラグ解消に関する署名は、3万筆以上集まりました。皆様のご協力に感謝いたします。」とパンキャンジャパン理事長 眞島喜幸は述べています。
ナブパクリタキセルに関しましては、患者・家族ならびに医療関係者からも大きな期待があったことから、製薬会社が「優先審査」の獲得に成功し、行政関係者のご尽力もあり、9ヵ月という短い期間で承認に結びつけることができました。パンキャンジャパンは、医療関係者と協力し、2020年までに膵臓がん患者の生存期間を倍増することを目標に、活動を続けています。
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ナブ-パクリタキセル nab-Paclitaxel
(商品名 アブラキサン AbraxaneR)
適応:切除不能膵癌
FDA承認 2013年 9月 6日
PMDA承認 2014年12月18日
ドラッグラグ 15.3ヵ月(NewRecord!)
アブラキサンR添付文書:
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400107_4240409D1023_1_08.pdf