ドラッグ解消に関する署名3万3千筆を厚生労働大臣に提出

 

 

厚生労働大臣 塩崎恭久 様

 私は、膵臓がん患者の遺族で、大岡友子と申します。

 夫は、平成20年11月に膵臓がんのため、49歳という若さで亡くなりました。診断された時点で、すでに手術ができない状態でしたので、化学療法に頼らざるを得ませんでした。たとえ完治は望めなくても、化学療法によって一日でも長く延命できることを、本人、家族ともに切に望みました。

 当時、膵臓がんに保険適用されていたのは、ゲムシタビン、S-1の2剤だけであり、この2剤による治療を受けましたが、薬の効果はあまり長くは続きませんでした。2剤とも効果がなくなり、これ以上できることはないことを、主治医から告げられたときのことは、生涯忘れることはできません。結局、夫は、診断を受けてから、10か月経たずに亡くなりました。

 現在では、保険適用薬は5剤に増えたものの、まだ治療の選択肢が足りているとは言い難い状況です。そうでなくても膵臓がんは早期発見が難しく、診断時点で手術が不可能、延命のためには化学療法が命綱というがんです。使える抗がん剤が一剤でも多く増えることは、患者とその家族にとって、延命への希望の光です。私のような思いをする人がこれ以上増えることのないよう、欧米の標準治療薬が一日でも早く、一剤でも多く保険適用されますよう、切にお願い申し上げます。

 私からお願い申し上げるのは以上です。

 

平成27年5月1日
膵臓がん患者遺族代表  大岡 友子


 

 

  

厚生労働大臣 塩崎恭久 様

 私は進行膵臓がん患者の落合誠一と申します。 2002年に膵がん肝転移(Ⅳ-b)と告知をうけました。 膵がん患者の8割は手術が出来ず、又再発を含めるともっと多くの患者が抗がん剤による全身療法に頼らねばならない状況です。

 薬が無いのではなく、使えば一定の効果が期待される薬はジェネリック医薬品 を含め多数あるのに使う事が出来ず、患者が世を去っていくという現実は、膵がん患者として残念でとても悔しい思いです。

 本署名は、治療薬を使い切り追い詰められ待ったなしの、全国の膵がん患者・ 家族・協力者の、尊い思いが沢山詰まっております。膵臓がんは、他の部位のがんと比較し、とてつもなく厳しく、使える薬剤がまだまだ足りていないのが現状だと思います。

 一刻も早く、一剤でも多く使えるようにし、これからも命を繋いでいけるという希望を与えて頂きたいと切望致します。


平成27年5月1日
進行膵臓がん患者代表 落合誠一

 

 


 

 

 

厚生労働大臣 塩崎恭久 様

 私は、平成23年12月に膵臓がんにより膵臓の約八割を切除しましたが、2年後の平成25年秋に再発し、現在まで化学療法を継続しております。幸い薬の効果があり、病状は安定しております。実は、私の母も膵臓がんで他界しており、家族性膵癌の可能性が否定できません。

 家族性膵癌にはゲムシタビンとシスプラチンの併用療法に高い延命効果が認められるとして、アメリカNCCNのガイドラインに推奨される治療法の一つとして掲載されております。我が国において、シスプラチンは他の癌では既に保険適用されており、その安全性も確認され、後発医薬品も存在しておりますが、膵臓がんの治療薬としては保険適用がされておりません。シスプラチンとその後発医薬品が膵臓がんにも保険適用されれば、膵臓がん治療の選択肢が広がるばかりでなく、経済的にも患者の負担を軽減することにつながります。

 私と同じように家族性膵癌の可能性がある患者は少なくないと思われる中で、この治療法が標準治療の一つとして全国の病院で広く実施されるようになることを強く望んでおります。シスプラチンとその後発医薬品につきまして、膵臓がんの治療薬として保険適用が一日も早く実現されますよう、ぜひとも大臣のお力添えをお願い申し上げます。

平成27年5月1日
膵臓がん術後患者代表  井手 孝夫

 

 

 

 

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