国内ニュース:希少がんのゲノム医療プロジェクトを国立がん研究センターが開始
2017年7月31日
国立がん研究センタープレスリリース「希少がんの研究開発・ゲノム医療を産学共同で推進、「MASTER KEYプロジェクト」
8月1日読売新聞朝刊において「がん治療明日(2)」で国立がん研究センターのゲノム解析による希少がん新薬の開発が紹介されました。このプロジェクトについては、国立がん研究センターで、7月31日付の「MASTER KEYプロジェクト」開始のプレスリリースにて紹介されました。
MASTER KEYとは「Marker Assisted Selective ThErapy in Rare cancers: Knowledge database Establishing registrY project」の略語で、「希少がんにおけるマーカー支援選択療法:知識データベースレジストリプロジェクトの確立」の頭文字を取ったものです。神経内分泌腫瘍等がこの領域に入ります。以下、国立がん研究センター様のHPにある詳細な紹介記事をご参照ください。
■国立がん研究センターHPより (プレスリリース)
『希少がんの研究開発・ゲノム医療を産学共同で推進-「MASTER KEYプロジェクト」開始』2017.7.31
http://www.ncc.go.jp/…/pr_relea…/press_release_20170731.html
■MASTER KEY プロジェクト について
MASTER KEY Project (Marker Assisted Selective ThErapy in Rare cancers: Knowledge database Establishing registrY Project)は、国立がん研究センターを中心としたレジストリ臨床研究で希少がん患者の遺伝情報や診療情報、予後データ、腫瘍の遺伝子・ゲノム情報や免疫染色といったバイオマーカー情報、その後の治療内容や予後のデータを収集し、バイオマーカー別の臨床試験に振り分けて、網羅的かつ効率的に希少がんの治療開発を行うプロジェクトです。レジストリ臨床研究は2017 年5 月より開始されています。
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20170731.pdf
読売新聞の特集記事、第2弾のご紹介です。
ゲノム医療が進歩すると、現在の「がん種別」から「遺伝子変異別」の治療法に変わっていくことになりますが、現在その先駆が、ALK遺伝変異で知られる肺がんの領域です。記事では、肺がんの患者会での「遺伝子変異のタイプ別のサロン」を紹介しています。がん治療が、現在の臓器別から遺伝子変異のタイプ別に治療が変わると、それぞれの治療法も変わってくると記事は伝えています。
また、今秋から始まる国立がん研究センターでの希少がんのゲノム解析による新薬開発プロジェクトも紹介されています。患者数が少ないゆえに遅れていた希少がん分野の対策がいまゲノム医療の登場で加速しています。
ご興味がありましたら、YomiDrの記事をご参照ください。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170731-OYTET50020/