surivvor ralph chaney

ラルフ・チェイニー:ステージ3からの13年ロングサバイバー

ラルフ・チェイニー氏は、長生きの秘密は、自分の治療の選択肢を知り、他の体験者とつながり、希望を持つことだと言います。

surivvor ralph chaney

ラルフ・チェイニー:ステージ3からの13年ロングサバイバー

ラルフチェイニー氏は、長生きの秘密は、自分の治療の選択肢を知り、他の体験者とつながり、希望を持つことだと言います。


2004年、ラルフ・チェイニー氏は、2度の急性膵炎(炎症)発作を経験しました。地元の医師は、その後でも、6ヶ月待って再度CTスキャンしてみようと言いました。彼と妻、マリアン夫人は、それを断りました。

※追加情報:「膵炎とは何ですか」はこちらから

この夫婦は、すぐに膵臓がんの専門知識を持つ専門医のいるメジャーながんセンターに行くことにしました。消化器の専門医は、この夫婦に「検査したいが腫瘍にリーチできない」と説明しました。彼の経験から、これは間違いなく「がん」だと言いました。ラルフ氏は、すぐに行動にでました。確定診断はありませんでしたが、脾摘出膵尾部切除術を受けました。病理検査の結果、腫瘍はステージIIIの膵腺癌と確認されました。術後の6ヶ月間、化学療法を受けました。それは今から13年前のことでした。

「私は、膵臓疾患と診断された人には、専門医によるセカンドオピニオンが必要だと確信しています。 正確な診断ができる、毎日この病気と闘う、最前線にいる専門家と相談することが重要です。」

彼はまた、膵臓がんを手術するためには、(年間30症例以上、膵臓の手術をしている)ハイボリュームセンターに行くことが重要と信じています。「あなたの膝の半月板を治すのとはわけが違います。膵臓の手術はとても複雑で、高度な技能を必要とする希な手術です。それをたくさん経験している専門医のいる病院に行くことが大切です。」(※膵臓がん手術のできる高度技能医のいるハイボリュームセンターに関する情報はパンキャンのHPを参照ください)

ラルフ氏が診断された直後、マリアン夫人はパンキャンに電話をかけました。パンキャンは、同じような体験をした他のサバイバーを紹介してくれました。その膵臓がん体験者は、ラルフ氏の治療の旅を通して、経験、希望、知恵を提供してくれました。「良い治療結果を得るためには、希望の姿勢を維持することが重要です」とラルフ氏は語ります。 「それがパンキャンが運営する『サバイバー&介護者ネットワーク』が私に提供してくれたものです。パンキャンは、私が話しやすいだろう体験者を紹介してくれました。」

膵臓がん患者のサポートは、生活の質(QOL)および全体的な健康を維持するためにとても重要です。介護者、家族、友人、医療従事者、パンキャン本部の電話相談システムによるサポート体制を持つということは、患者のさまざまなニーズに対応し、管理する上でとても重要です。

パンキャン本部の電話相談は、治療からサポートグループ、食事と栄養に至るまで、膵臓がんに関連する、あらゆる話題についての資料と情報を提供しています。

survivor council members
写真:パンキャン本部のサバイバー評議会のメンバーとラルフ氏(後列、左から2番目)


今年、ラルフ氏は13年サバイバーとなりました。彼とマリアン夫人は、パンキャン本部でボランティアとして複数の役割を果たしています。膵臓がんと診断された他の人々のサポーターとして全国的に働いてきた、その功績が消化器外科医の団体によって認められました。

ラルフ氏のボランティア活動のひとつは、パンキャン本部の『サバイバーと介護者ネットワーク』を通じて、他の患者さんやご家族と話すことです。このような努力を通じて、彼は全国のサバイバーとつながっています。



彼は膵臓がんと診断された人に何を教えているのでしょうか?

「この病気は狡猾で、人を困惑させ、しかも強力で、立ち止まることはありません」とラルフ氏は言います。だからこそ、「行動に移すことを躊躇してはいけない。 あなたは今、すぐに行動する必要があります。」とラルフ氏は警鐘を鳴らします。彼のアドバイスをまとめてみました。

    ・セカンドオピニオンを求めて、専門医に会いましょう。(最寄りのハイボリュームセンターを探してみましょう)
    ・すべての治療を決める時には、参加できる臨床試験がないか確認しましょう。(臨床試験の検索サイトを見てみましょう)
    ・もし可能なら、がんの遺伝子検査を受けましょう。(新しい治療薬が見つかるかも知れません)
    ・治療の過程で出現する症状や栄養と食事の変化に対処しましょう。(栄養管理士と相談しましょう)
    ・すでにその治療を体験した他の患者の話を聞きましょう。(患者サロンに参加してみましょう)


ラルフ氏は介護者が重要だと考えています。「マリアン夫人はパンキャン本部の電話相談に私の情報を提供し、サポートを得た最初の人物です。私は病気の影響であまりにも弱っていたから電話できませんでした。自分自身で声を上げることができない人のために声を上げて守ってくれる人、介護者の存在はとても重要です。」

「私はパンキャンが大好きです。パンキャンの包括的なアプローチが気にいっています。私は誰にでもパンキャンの電話相談に電話するように勧めています。パンキャンの電話相談はこの病気に関する患者や家族の疑問に答え、必要な情報や資料を提供しています。」

編集注:
※米国パンキャン本部の電話相談(英語): +1-310-725-0025 
※パンキャンジャパンの電話相談(日本語):03-3221-1421

(Source:Survivor Story-Pancreatic Cancer Action Network)

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<免責事項>この医療記事は、サバイバーの経験を紹介する目的で書かれています。特定の治療法や薬の使用を推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このウェブサイトの情報を利用して生じた結果についてPanCANJapanは一切責任を負うことができませんのでご了承ください。

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