『すい臓がん患者さん・ご家族・医療関係者のためのゲノム医療の最前線』

 米パンキャン本部から、待望のノウ・ユア・チューマ(Know Your Tumor:KYT)プロジェクトに関連した研究成果が米国臨床腫瘍学会(GI-ASCO2019)でリリースされ、ゲノム医療の高い治療効果が明らかになりました。想像されていた以上に多く患者さんに標準療法以上の高い効果が期待できることもわかりました。その結果、今年4月に米NCCNガイドライン(膵癌診療ガイドライン)が改訂され、米国ではがん遺伝子パネル検査を受けることが転移性膵癌患者に一次治療前から推奨されることになりました。

 すい臓がん患者には一日でも早くゲノム医療を受けてもらい、その恩恵を享受してもらいたいというのがパンキャン日本支部の活動目標です。そのために米パンキャン本部が進めてきたKYTプロジェクトの責任者を日本に招聘し、東京で開催された日本膵臓学会大会、京都で開催された日本臨床腫瘍学会学術集会において、KYTプロジェクトの成果(ゲノム医療で生存期間が倍増)を医療者向けに発表してもらいました。また、膵癌診療ガイドライン策定委員会のメンバーとの意見交換会も開催しました。

 そのようなすい臓がんのゲノム医療の普及活動を進めているパンキャンジャパンから、すい臓がん患者さんとそのご家族に、知らないと本当に損をしてしまう、ゲノム医療の基礎知識をお届けするのが今回のフォローアップセミナーです。質疑応答の時間も充分にとっています。奮ってご参加ください。

 

 以下のようなご質問を前回のセミナーでいただきました。

 Q1.国内では、6月に「がん遺伝子パネル検査」が保険償還されましたが、標準療法を終えた(終了見込みを含む)転移性がん患者が対象と言われています。すい臓がんにも、一次治療、二次治療、三次治療があると聞いています。どの段階でパネル検査が受けられるようになるのか教えてください。

 Q2. パネル検査は56万かかると聞きました。先生からは、検査をしても使えるお薬がないからやっても無駄と言われました。他のがんで使える薬のある遺伝子変異がみつかった場合でもそうなのでしょうか。教えてください。

 Q3. パネル検査にも2種類あり、ひとつは110種類の遺伝子を検査し、もうひとつは 324種類の遺伝子を検査すると書いてあります。すい臓がん患者はどちらの検査がいいのでしょうか。教えてください。

 Q4. すい臓がんに承認された免疫療法を受けるためにはどうしたらいいのでしょうか。パネル検査を受けないといけないのでしょうか。

 Q5. 私のいる県には「がんゲノム中核拠点病院」がありません。ゲノム医療を受けたい場合、中核病院まで行って診てもらった方がいいのでしょうか。

 Q6. 「がんゲノム中核拠点病院」「がんゲノム連携拠点病院」でもない「がん診療連携拠点病院」でいま化学療法を受けていますが、この病院でも「パネル検査」が受けられるようになるのでしょうか。

 これらは患者さん、ご家族から寄せられた質問の一部です。

 

 すい臓がん患者には一日でも早くゲノム医療を受けてもらい、その恩恵に享受してもらいたいというのがパンキャンジャパンの願いです。そのために米パンキャン本部が進めてきたゲノム医療の研究プロジェクト(ノウ・ユア・チューマ(KYT)プロジェクト)の責任者を日本に招聘し、東京で開催された日本膵臓学会大会、京都で開催された日本臨床腫瘍学会学術集会において、ゲノム医療を受けた患者は受けなかった患者の2倍の生存期間だったというKYTプロジェクトの成果を医療者向けに発表してもらいました。また、日本の膵癌診療ガイドライン策定委員会のメンバーとの意見交換会も開催しました。

 そのようなすい臓がんのゲノム医療の普及活動を進めているパンキャンジャパンから、すい臓がん患者さんとそのご家族に、知らないと本当に損をしてしまう、ゲノム医療の基礎知識をお届けするのが今回のフォローアップセミナーです。質疑応答の時間も充分にとっています。奮ってご参加ください。

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慶應義塾大学医学部 ゲノム医療ユニット 
統括マネージャー・助教 林 秀幸先生


 がん遺伝子パネル検査がスタートした2019年。予後の厳しい すい臓がんの関係者は、がんゲノム医療に大きな関心と期待を寄せています。ゲノム医療によって何が可能になるのか、ゲノム医療は従来の標準治療と比較してどれくらい治療効果が高いのか、また国内ではがん遺伝子パネル検査を受けるのにどうすればよいか、がんゲノム医療への理解を深め、納得感を持って治療に向かっていただくためにフォローアップセミナーを開催いたします。講師は「がんゲノム医療中核拠点病院」のひとつ、慶應義塾大学医学部 ゲノム医療ユニット 統括マネージャー・助教の林 秀幸先生です。


 林先生は、北海道大学時代の研究で、第12回日本臨床腫瘍学会学術集会で奨励賞を受賞されました。同研究は、日本人膵がん患者を対象に次世代シークエンサーを用いたゲノム解析を行い、遺伝子変異と予後との関連などをまとめ、膵臓がんの検体を用いたトランスレーショナルリサーチ(臨床と基礎の橋渡し研究)もので、先生は、日本のゲノム研究のトップの研究者のお1人です。

 本ゲノム医療のセミナーでは、パンキャン本部が進めるKYTプロジェクトの成果、さらに 日本で初となりますPrecisionPromiseというパンキャン本部が本年12月から進める新薬創出のための臨床試験についてのご案内もさせていただきます。「ゲノム検査を受けたいと思っておられる方」「これからがんゲノム医療についての情報が必要な方」「さらに今後の治療への何らかのヒントを得たい方」は、ぜひご参加ください。詳細等は、以下をご参照ください。

 

■イベント詳細
「すい臓がんフォローアップセミナー ~すい臓がん患者さん・ご家族のためのがんゲノム医療の最前線~」

~ 最新の科学のベネフィットを得るために ~


・日時 2019年 9月 21日(土)
    14:00~16:00(開場 13:45)
・場所 江戸東京博物館 学習室1・2 (東京都墨田区横網1丁目4−1)
・アクセス  https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/information/access/

■講師
慶應義塾大学医学部 ゲノム医療ユニット 
統括マネージャー・助教 林 秀幸先生

■参加費1人 3,000円(事前申込・ご入金が必要です)

■定員 80名 (ご入金順に参加確定となります)
■申込み方法   *下記のフォームからご送信ください
 https://ws.formzu.net/fgen/S22706488/

(お席が大変限られていますので、お早めにお申込み下さい)

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■参考記事
●北海道大学大学院HP
「林秀幸Drが日本臨床腫瘍学会で奨励賞を受賞しました」
https://halo.med.hokudai.ac.jp/news/articles/004093.html

●慶應義塾大学HP
①ゲノム医療ユニット〜慶應義塾大学病院におけるがんゲノム医療~現状と将来像~
https://genomics-unit.pro/genomeunit/

②慶應義塾大学医学部 ゲノム医療ユニット 
https://genomics-unit.pro/

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すい臓がん、ゲノム医療で何ができるかを正しく知ろう
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NPO法人パンキャンジャパン

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膵臓がん National Advocacy Day

膵臓がんになった多くの方が、今、真摯に自分の治療に向き合っています。

 生存率を向上させ、治る病気にするためには、 

  あきらめず、これに力を与え、  

希望をつくり、良いアウトカムをもたらすことが必要です

治るがんにしていくために、多くの力が必要です。多くの関係者が生存率向上に立ち向かっています

今、あなたの力が必要です

膵臓がんをあきらめないために

あなたもこのアドボカシー活動に加わってください

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