海外ニュース:個別化mRNA免疫療法候補薬は切除後膵臓がん患者の腫瘍再発を遅延
海外ニュース:個別化mRNA免疫療法候補薬は切除後膵臓がん患者の腫瘍再発を遅延
プレスリリース:個別化mRNA免疫療法候補薬は、免疫応答の持続性と一部の切除後膵臓がん患者における腫瘍再発の遅延が確認された
2024年4月7日
研究者主導のフェーズ1試験における個別化mRNAがんワクチン候補「autogene cevumeran(BNT122、RO7198457)」の3年間のフォローアップデータにより、切除後膵管腺癌(PDAC)患者において多特異性T細胞応答が最大3年間持続し、腫瘍再発の遅延が確認されました。
現在、膵管腺癌切除後の患者を対象としたautogene cevumeranのランダム化フェーズ2臨床試験が米国の臨床試験施設で患者を募集しており、さらに世界的な展開が予定されています。膵管腺癌の5年生存率はわずか8〜10%1,2で、手術後の再発率は約80%3と高く、治療オプションが限られています。
BioNTechとRocheグループの一員であるGenentech Inc.が共同開発しているautogene cevumeranは、BioNTechのmRNAベースの個別化がんワクチンプラットフォーム「iNeST」の主要候補であり、現在、補助療法としての膵管腺癌、一次治療としてのメラノーマ、および補助療法としての大腸癌において進行中の3つのランダム化フェーズ2臨床試験で評価されています。