『[イベント] 2/12「第3回家族性膵がんサミット ~家族歴と早期発見をリンクさせる~ [参加無料・Web]」開催』

【パンキャンTV】膵臓がんの重粒子線治療(4月に保険償還)
【パンキャンTV】膵臓がんの重粒子線治療
いままでは、先進医療として行われてきた膵臓がんの重粒子線治療ですが、今年の4月から保険償還され、膵臓がんの標準治療として受けることが可能となりました。手術による根治的治療法が困難である膵臓がん患者さんに陽子線と重粒子線治療が適応となる予定です。陽子線と重粒子線の一番の違いは、粒子線の広がりが陽子線は広く、重粒子線は狭いという事です。膵頭部がんのように、がんの近傍に十二指腸、胃、小腸が存在する場合、これらの臓器に起こる放射線障害を抑えるためには、重粒子線の方が腫瘍に強く照射出来るという事になります。膵頭部がんに対しては、陽子線より重粒子線の方が治療成績が良好という研究成果もでています。
膵臓がんの重粒子線治療について、保険償還に向けた臨床研究を進めてくださったのが、世界的な権威の山田滋先生です。標準療法の一環として受けられる膵臓がんの重粒子線治療について、ぜひご視聴ください。左側のサムネイルをクリックするとビデオ講座が始まります。
膵がんの先進的な治療について紹介する「膵臓がん先進医療シリーズ(Advanced Medical Therapy)」がスタートしました。パンキャンジャパンでは、米パンキャン本部と一緒に皆様の治療の選択肢が増えるよう、膵がんを抑えるよい治療が見つかるよう、継続して膵がん撲滅活動を続けております。皆様が元気に過ごすことができますよう、皆様とご一緒に膵がん研究者を支援して、膵がん撲滅活動を進めることができれば幸いです。
祝 6月23日PRRT療法ルタテラが国内承認される
祝 6月23日 PRRT療法ルタテラが国内承認される
本日、富士フイルム富山化学株式会社は、放射性医薬品「ルタテラ®静注」(以下、「ルタテラ」)について、「ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍」*1を適応症として製造販売承認を国内で取得したと報告しました。
「ルタテラ」は、ペプチド受容体放射性核種療法(Peptide Receptor Radionuclide Therapy; PRRT)に用いられる医薬品です。今回、「ルタテラ」は、「ペプチド受容体放射性核種療法剤」として国内で初めて承認されました。
この医薬品に関して、2010年ごろからスイスやドイツでPRRT療法による治療を受けたNET患者さんの体験談が契機となり、PRRT療法についての情報が拡散し始めました。しかし、同時に海外まで行かなければ受けられないという制限を解除してほしい、国内でもPRRTで治療を受けたいという多数の要望を受け、パンキャンジャパンでは署名を集めて「ルタテラの早期承認に関する要望書」を2015年5月に塩崎厚生労働大臣に提出させていただきました。それから6年、本当に長い期間でしたが関係者の皆様のご尽力のお陰でやっと実現できた承認です。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
[報道] 『 がん患者の10年生存率 国立がん研究センターが公表 』
■ 膵臓がんを含む「がんの10年生存率」が発表されました
[報道] 『 がん患者の10年生存率 国立がん研究センターが公表 』
[報道] JIJI.com 2021年04月27日
「がん10年生存率59.4% 08年診断、初の大規模調査―国立がん研究センター」
国立がん研究センターによる、がんの10年生存率が4月27日に発表されました。
この調査は、2008年にがんと診断された患者約23万8000人を対象としたもので、
10年生存率では初の大規模調査とのことで、
全がんの10年後の生存率が59.4%だったとのことです。
部位別では、前立腺がんが最も高い98.7%。他は乳がん87.5%、大腸がん67.2%、
胃がん66.0%、肺がん34.5%、肝臓がん21.8%などで、膵臓(すいぞう)がんは6.5%でした。
膵臓がんの研究および治療法が進んでおり、10年生存率の推移は、
2018年 5.0%、2019年 5.4%、2020年 6.2%と着実に延びている。
*画像は、NHK報道の「がん患者の10年生存率 国立がん研究センターが公表」から引用致しました。
■ここが見どころ!
2010年には5年生存率が6%だった膵臓がんが、2021年には、10年生存率が6.2%。着実に生存率が延びていることが留意点です。難治性がんの筆頭である膵臓がんは、生存率を伸ばすことは難しく、特に10年生存率を伸ばすことは非常に難しいと言われてきました。今回、日本の膵臓がん患者の10年生存率が僅かですが伸びてきていることは特筆に値します。5年生存率はそれ以上に伸びてきているということですし、3年生存率はさらに良好な伸びを示していることがわかります。日本の膵臓がんの5年生存率も間もなく米国同様に10%を超えることが期待されます。
■掲載記事
●時事.com 「がん10年生存率59.4% 08年診断、初の大規模調査―国立センター」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042700378&g=soc
■この記事は、パンキャンのfacebookでも、詳細が紹介されています。
パンキャン 公式facebook
『[記事] 夕刊フジに膵臓がんについて掲載いただきました』
https://www.facebook.com/pancanjapan/posts/10159433370823578
■関連記事
●NHK「がん患者の10年生存率 国立がん研究センターが公表 」 動画あり
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210427/k10012999831000.html
●国立がん研究センター がん情報サービス
「最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]」
日本の最新がん統計まとめ など
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
ご興味のある方は、ぜひご参照ください。
#すい臓 #膵臓がん #国立がん研究センター #10年生存率 #がん #統計 #パンキャン #PanCAN #進歩する医療
国内ニュース:がん患者と『コロナワクチンナビ』のご紹介
国内ニュース:がん患者と『コロナワクチンナビ』のご紹介
がん患者さんが待っていた新型コロナワクチンの接種がいよいよ始まります。
全米総合がんネットワークのコロナワクチン委員会(NCCN COVID-19 Committee)では、がん患者のコロナワクチン予防接種に関するガイドラインを公開しています。このガイドラインでは、がん患者はできるだけ早く予防接種を受けることが推奨されています。詳しくは、NCCNを参照してください。(Resource: https://www.nccn.org/covid-19/ )
このように米国のがん患者さんは、コロナワクチンの接種を推奨されていますので、日本でのワクチン接種が始まれば日本でもすぐに受けたい患者さんも多いと思います。いままではどのようにワクチン接種プログラムが進むのかががわからないという声があがっていました。そのような声を受け、厚労省では、『コロナワクチンナビ』というホームページを開催してくれましたので、そちらから都道府県別のコロナワクチン接種会場などの情報を調べることができます。ぜひ下記から試してみてください。
厚生労働省コロナワクチンナビ:https://v-sys.mhlw.go.jp/about/
パンキャン賞:歴代受賞者リスト(~2023年)
希望は膵臓がん研究から生まれます。
毎年、米国パンキャン本部では、米国癌学会(AACR)を通して優秀な米国の膵臓がん研究者にパンキャン賞を授与してきました。その伝統を受け継ぎパンキャンジャパンでも、皆様から預かった寄付をもとにして、2012年より日本膵臓学会(理事長 下瀬川徹)のご支援ご協力のもとパンキャン賞審査委員会(委員長 高折恭一)のピアレビューにより選出された優秀な研究論文に対してパンキャン賞を授与してきました。最優秀臨床研究 最優秀基礎研究、若手研究者x3名、合計5名の研究者に授与されます。
授与式は、日本膵臓学会大会の懇親会にあわせて行われます。すい臓がんを体験した患者または家族の代表による研究者、臨床医への感謝と期待、受賞者のコメント、最後に下瀬川理事長、高折審査委員長、受賞者、体験者代表、パンキャン代表によるフォトセッションで終了します。みなさまのご寄付とご声援は、日夜研究を続ける研究者、医療従事者たちへのエールとなっています。
海外ニュース:膵臓がんの進展はあなた次第
海外ニュース:膵臓がんの進展はあなた次第
エリンポスト 著者
2025年1月16日
本日、米国がん協会は、米国におけるがん関連死因の第3位として、膵臓がんのさらなる進展の必要性を訴えました。また、同協会の年次報告書には、膵臓がんの診断数が増加すると予想されるというニュースも含まれており、パンキャンの活動はこれまで以上に重要性を増しています。
本日発表された米国がん協会の「がんの事実と統計 2025年版」レポートでは、進展を加速し続けることの重要性を強調しています。
レポートから得られた主な要点は以下の通りです。
- 生存率が3年連続で上昇しているにもかかわらず、膵臓がんの5年相対生存率は依然として13%にとどまり、膵管腺がん(膵外分泌の腫瘍)と診断された患者の5年相対生存率はわずか8%です。膵臓がんの診断例の約90%は腺がんです。 ここで重要なのは、患者はそれぞれ異なるという点です。統計は人口全体の傾向を調査するもので、個々の患者の予後は多くの要因に左右されます。
- 2025年には、推定67,440人のアメリカ人が膵臓がんと診断されると見込まれており、これは過去最多の人数です。また、今年、この病気で死亡するアメリカ人は約51,980人に上ると予想されています。
- 膵臓がんは現在、米国で最も多く診断されるがんの第10位ですが、がん関連死因の第3位を占めており、肺がん、大腸がんに次いでいます。そして、2030年までにがん関連死因の第2位になる勢いです。
この衝撃的な数字は、膵臓がんに対する認識を高め、患者の治療成績を改善していくためには、私たちのコミュニティの総力を結集する必要があることを明確に示しています。他の主要ながんでは、5年生存率が20%未満であるものは存在しません。膵臓がんがその地位を向上させる時が来たのです。私たちは大胆な目標を掲げました。2030年までに5年生存率を20%に引き上げるという目標です。