AACR:患者のための臨床試験のデザイン
AACR:患者のための臨床試験のデザイン
治療法の開発と研究における課題は、がん研究に対する新たな思考方法を必要としています。
エリック・フィッツシモンズ著
2025年2月3日
患者のための臨床試験のデザイン
1月21日に米国癌研究会議(AACR)が主催したバーチャル患者擁護者フォーラムでは、患者を優先し、研究ニーズに備える臨床試験の新たな方向性について議論されました。写真は、左上から時計回りに、司会者のアンナ・バーカー氏(エリソン変革医療研究所最高戦略責任者)、 AACR会長であり、イェールがんセンターの腫瘍内科医であるパトリシア・M・ロルッソ氏、がんサバイバーであり患者支援活動家であるジャネット・トムリンソン氏、AACR前会長でありコールド・スプリング・ハーバー研究所がんセンター所長のデビッド・トゥベソン氏、I-SPYの研究者でありUCSFヘレン・ディラー家族総合がんセンター乳がん腫瘍学プログラムのプログラムリーダーであるローラ・ヴァン・ティール氏。
編集注:アンナ・バーカー氏は、AACR-SSPプログラムの創設者、デビッド・トゥベソン氏は、パンキャン科学諮問委員を努めた膵臓がん研究者です。
新しい治療法ががん患者に提供されるようになる前に、臨床試験でその安全性と有効性が証明されなければなりません。しかし、新しい治療法が急増する一方で、広範囲のがん種ではなく特定の腫瘍変異を標的とする精密腫瘍学が台頭し、臨床試験への参加率が低いことから、研究者たちは「がん研究を前進させるのに十分な数の臨床試験参加者がいるのか?」という疑問を抱いています。
この疑問に答えようと、米国がん学会(AACR)が1月21日に開催した患者支援者向けの仮想フォーラム「患者中心のがん臨床試験の新世代を探る」で、専門家パネルが議論を交わしました。