国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
~ 局所進行性又は転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん患者を対象 ~
2018年3月30日
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
~ 局所進行性又は転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん患者を対象 ~
2018年3月30日
2021年4月27日、スーザン・ジェンクスによって投稿された記事では、膵臓がんの早期発見に向けたバイオマーカーの探索が進行中であることが説明されています。科学者たちは、膵臓がんを含む複雑な病気の早期発見に役立つ可能性のある1,000以上の新しいバイオマーカーを特定しました。
膵臓がんは、早期発見が非常に困難な病気で、進行した段階で診断されることが多く、5年生存率はわずか3%です。すべてのステージを合わせた5年生存率も11%未満であり、もしこの傾向が続くと、膵臓がんは10年以内に米国でがんによる死因の第2位になると予測されています。
膵臓がんの早期発見が難しい理由の一つは、症状が曖昧で他の病気と似ているため、診断が遅れることが多いからです。また、膵臓がんに特化した効果的なスクリーニングテストも現在のところ存在しません。
この記事では、膵臓がんの早期発見に向けたバイオマーカーの重要性と、その研究の進展について詳しく述べられています。特に糖尿病と膵臓がんの関連性に触れており、新たに糖尿病を発症した100人に1人が3年以内に膵臓がんと診断される可能性があると指摘しています。
さらに、CA 19-9という既存のバイオマーカーの限界や、他のマーカーとの組み合わせの可能性についても言及されています。
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SOURCE:
サバイバーストーリー:全く症状なし
2024年6月27日
著者:ジャッド・レビー
膵臓がんサバイバー ジャッド・レビー
●症状なしで発見された膵臓がん
・術前化学療法
・膵頭十二指腸切除術(Whipple手術)
・術後補助化学療法
・前向きな態度が助けに
私は偶然にも膵臓がんを発見しました。当時、全く症状はありませんでした。2018年12月、定期検査のために医師を訪れた際、尿に血が混じっていることが分かりました。内視鏡検査とその後のCTスキャンで膵臓がんが発見されました。公式の診断名は、ステージIVの膵腺がんでした。
【パンキャンTV】膵臓がんの重粒子線治療
いままでは、先進医療として行われてきた膵臓がんの重粒子線治療ですが、今年の4月から保険償還され、膵臓がんの標準治療として受けることが可能となりました。手術による根治的治療法が困難である膵臓がん患者さんに陽子線と重粒子線治療が適応となる予定です。陽子線と重粒子線の一番の違いは、粒子線の広がりが陽子線は広く、重粒子線は狭いという事です。膵頭部がんのように、がんの近傍に十二指腸、胃、小腸が存在する場合、これらの臓器に起こる放射線障害を抑えるためには、重粒子線の方が腫瘍に強く照射出来るという事になります。膵頭部がんに対しては、陽子線より重粒子線の方が治療成績が良好という研究成果もでています。
膵臓がんの重粒子線治療について、保険償還に向けた臨床研究を進めてくださったのが、世界的な権威の山田滋先生です。標準療法の一環として受けられる膵臓がんの重粒子線治療について、ぜひご視聴ください。左側のサムネイルをクリックするとビデオ講座が始まります。
膵がんの先進的な治療について紹介する「膵臓がん先進医療シリーズ(Advanced Medical Therapy)」がスタートしました。パンキャンジャパンでは、米パンキャン本部と一緒に皆様の治療の選択肢が増えるよう、膵がんを抑えるよい治療が見つかるよう、継続して膵がん撲滅活動を続けております。皆様が元気に過ごすことができますよう、皆様とご一緒に膵がん研究者を支援して、膵がん撲滅活動を進めることができれば幸いです。
大鵬薬品工業株式会社 発表の
「アブラキサン点滴静注用 100mg 供給に関するお詫び」(8月18日付)についてのパンキャンからのお知らせ
がん治療に用いられる抗がん剤アブラキサンを供給する大鵬薬品工業株式会社より、8月18日に医療関係者に向けて、表題の内容について発表されました。
大鵬薬品工業が輸入している米国のアブラキサンの生産工場で製造上での不具合がみつかり、生産が中断したことから、海外の供給先の1つである日本への供給が停止したためです。米国パンキャン本部からの情報では、米国国内ではアブラキサンの供給停止はないとのことで、日本への供給ストップは、今回不具合が見つかったフィニックス工場に依存しているための問題とのことでした。アブラキサンの供給停止は日本とオーストラリアで発生しており、欧米(アメリカ、カナダ、英国など)では供給が継続されているとのことです。
オーストラリア政府のMedicine Shortage List(供給不足の医薬品リスト)には、アブラキサン供給停止が日本と同じように記載されました。オーストラリアでは、 これについての対応策として、2022年1月31日まで、オーストラリアの販売会社に対して他の工場で製造されたアブラキサンの輸入と販売を認めるという政府の措置がとられています。(Section19A)
NPO法人パンキャンジャパンは、本件について、8月20日にこの情報を得ました。アブラキサンは、膵臓がんをはじめ、肺がん、胃がん、乳がん等の治療で用いられている薬剤で、特に膵臓がんでは、多くの患者さんがこの治療を受けています。状況の混乱を防ぐため早急の情報提供は控え、正しく信頼できる情報をお知らせするため、本日の情報公開となりました。
本件についての対応の経過をお知らせします。まず各所と連絡を取り、8月20日に医療関係者だけではなく、治療を受けている患者への情報開示をもとめた要望書 「アブラキサン点滴静注用100mg」出庫調整並びに供給停止に関する要望書の提出について」を全国がん患者団体連合会 天野理事長と相談の上、厚生労働省、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、大鵬薬品工業株式会社に、同日全国がん患者団体連合会より提出しました(添付資料参照)。 また、日本膵臓学会でも重要な問題として、全体会議がもたれ、パンキャンジャパン 眞島理事長も参加し、対応策について協議しました。また、8月23日には大鵬薬品工業株式会社と連絡をとり、患者さん向けの情報提供の準備を進めていただき、8月26日付で大鵬薬品工業株式会社のホームページにて、患者様およびご家族の皆様宛にお知らせが提供されました。
https://www.taiho.co.jp/news/files/pdf/abraxane.pdf
アブラキサンを使用する疾病は、膵臓がん、肺がん、胃がん、乳がんがあります。しかし、使用の割合は、全体の65%が膵臓がんであり、他がんでは、承認されているパクリタキセルという代替品がありますが、パクリタキセルは膵臓がんでは未承認のため、今回のアブラキサンは膵臓がん治療には必須の薬剤です。
■患者へ提供が求められる情報
1.フィニックス工場の再稼働の見通し
2.アブラキサンが国内で在庫切れしないように他の工場で製造されたアブラキサンの緊急輸入と販売
3.より安定した供給が行われるような体制の構築(他の工場で生産されたアブラキサンの承認取得)
■今回の問題で対応が求められる事項
●アブラキサンをはじめとした、がん治療薬の安定した供給体制
今回供給停止となったアブラキサンは膵癌患者にとり、一次治療のひとつであり、大変重要な治療薬です。製薬企業の社会的責任として、供給不能と決してならないよう、より安定した供給が行われるための体制の構築が患者側からは必須の事項としてお伝えします。
●がん治療薬の海外依存への長期的な対応整備
今回浮かび上がってきた問題、がんの治療薬の海外依存です。2010年より、パンキャンジャパンではドラッグラグ問題と向き合って、対応を継続しています。結果、PMDAによる承認プロセスの迅速化を進めるための体制構築が功を奏して、ドラッグラグも大幅に軽減されました。しかし、今回のように海外のひとつの工場で生産される医薬品に依存している限り、アブラキサンのような問題は必ず起こることを覚えておかなければいけません。特に、アブラキサンのような膵臓がん患者にとってのエッセンシャルメディスンが 海外の工場停止のために国内で供給ができなくなった場合、その対応策を十分準備しておくことが必要です。今後、迅速な対応が可能になるために、(例えば、今回のように海外に複数の工場がある場合は) 同じ製造元の他の工場から同じ効能効果をもつ薬剤を緊急輸入し、国内で迅速承認して、販売供給できるような体制作りをしておくことは重要なリスクマネジメントの対策だと考えます。
現在、米国パンキャン本部からアブラキサンの販売元であるブリストルマイヤースクイブ社と連絡をとり、アブラキサンの在庫状況、日本への緊急輸入に関する可能性、フィニックス工場の再稼働の見通しなどについての情報を求めています。(8月25日現在)
■今後のパンキャンジャパンとしての対応と情報について
パンキャンジャパンでは、欧米では供給不足がないアブラキサンの日本での在庫切れ問題について、日本の患者に実害の及ぶことがないよう、関係者に最大限の努力を求めていきます。この件については、新しい情報が入手出来次第、ホームページにアップさせていただきます。
■資料
●全国がん患者団体連合会 プレスリリース
「アブラキサン点滴静注用100mg」出庫調整並びに供給停止に関する要望書の提出について」
http://zenganren.jp/?p=3517" http://zenganren.jp/?p=3517
●日本膵臓学会 プレスリリース
「アブラキサン点滴静注用100mg」出庫調整並びに供給停止に関する要望書の提出について」
http://www.suizou.org/etc.htm#210819
●大鵬薬品工業株式会社
「アブラキサン点滴静注用 100mg 供給に関するお詫び」
http://www.suizou.org/pdf/210819/file01.pdf
以上
2021年5月24日
厚生労働省17階にある保険局医療課を訪れ、「膵臓がんのがん遺伝子パネル検査の保険償還制限見直しに関する要望書」を手渡しました。丁寧に対応してくださったのは、原澤朋史・課長補佐(写真右)、岡嶋良典・主査と伊藤宗洋・先進・再生医療迅速評価専門官の3名の医系技官でした。この要望書は、予後の厳しい進行性膵癌患者さんが、米国のように膵臓がんと診断された時にがん遺伝子パネル検査が受けられるように保険償還制限の見直しを求めたものです。
世界的なコロナ禍でオンライン実施となった 2020年の米国癌学会において、“世界でがん領域で貢献した人” として、NPO法人パンキャンジャパン 眞島喜幸 理事長が、「社会貢献者賞(Distinguished Public Service Award)」を受賞しました。この賞はAACRにより「研究、教育、コミュニケーション、コラボレーション、科学政策、擁護、および癌研究への資金提供を通じてすべての癌を予防および治療するというAACRの使命を例示した特別な研究」を行った人に贈られるもので、日本人で初めて、アジア圏では2人めになります。受賞式はオンラインで行われ、学会で公開されました。東京新聞(2020年7月15日)でも、眞島理事長の受賞が報道されました。記事では団体を設立した経緯や、受賞の様子などにも触れられていますので、ご興味がありましたら、下記をご参照ください。