パンキャンの多施設共同試験「プレシジョンプロミス」が始動
パンキャンの多施設共同試験「プレシジョンプロミス」が始動
2020年11月11日
簡単に言えば、臨床試験は、2つの非常に重要な質問に答えることによって膵臓がん患者のケアを前進させます。何が膵臓がんには機能しますか?そして、何が膵臓がんには機能しないのですか? ただし、問題は、これらの回答を得るには、多くの場合、長く、面倒で、費用のかかるプロセスが必要になることです。すべての試験は知識を前進させますが、膵臓がんを治療するこれらの新しい、より効果的な方法を見つける試験に関しては、多くの場合、治癒につながる効果という見返りがありません。膵臓がんは、がんによる死亡の2番目に多い原因になると予想されています。標準的な試験では、過去20年間で、新しい治療法を見つける成功率は約10%にすぎません。
米国パンキャン本部(Pancreatic Cancer Action Network:PanCAN)が主導する大胆な取り組みは、プレシジョンプロミス(Precision PromiseSM)と呼ばれる新しい試験でいままでの膵臓がんの試験のダイナミックさを変えることを望んでいます。これは、試験の参加者向けの個別化された、がん遺伝子の分析による、分子駆動の治療に焦点を当てた第II / III相試験です。その目標は、研究室から臨床診療(Bench to Bedside)に効果的な治療をより迅速かつ効率的にもたらすことを期待して、臨床試験プロセスを合理化することです。