『[報告] 4/13パンキャンジャパン千葉支部 「パープルリボン医療セミナー2019」を開催いたしました』
公益財団法人テルモ生命科学芸術財団「2018年度医療・健康向上貢献助成事業」
パープルリボンセミナーin千葉2019
千葉県がんセンター様との共催で、パンキャン千葉支部の初めてのセミナーを4月13日(土)、千葉県教育会館にて開催いたしました。ご参加いただきましたたくさんの皆様、ありがとうございました。
今回のセミナーは、日々前進する3大療法をはじめ、重粒子線療法、集学的治療やゲノム医療等について広い範囲について、講師の先生方が工夫を凝らしてくださり、大変わかりやすくご講演いただきました。開会挨拶をいただいました千葉県がんセンターの山口武人病院長、ご登壇いただきました先生方、司会の石井 浩先生、またボランティアで会をサポートくださいました皆様、ありがとうございました。
パンキャン千葉支部は、千葉県内で長く患者支援活動や、市・県の委員等でキャリアのある金井弘子さんが支部長で2018年に設立されました。今後もサロン・勉強会、セミナー等を進めてまいります。引き続きご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
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海外ニュース: RAS経路を標的とした新たな併用療法
転移性膵臓がん患者の腫瘍を死滅させるために、標準治療に2つの新薬を併用することで相乗効果を生み出すことができるだろうか?
2024年9月10日

KRASタンパク質 (Thomas Splettstoesser; Wikimedia Commons)
RAS遺伝子の突然変異は、ほとんどの癌の種類で発生します。 事実、膵臓がん患者の90%以上が、3種あるヒトのRAS遺伝子のうちの1つであるKRAS遺伝子に突然変異があります。 RAS遺伝子は、細胞増殖を含む多くの細胞プロセスを促進する細胞シグナル伝達経路において重要な役割を果たしています。RAS遺伝子が突然変異すると、細胞は制御不能に増殖し、死滅するシグナルを回避します。 RAS経路の複雑性により、阻害剤の標的とすることが非常に困難です。この経路の重要な構成要素を単独で阻害しても、一般的に癌の拡散を止めるには不十分です。なぜなら、腫瘍細胞は阻害剤に耐性を持つ新たな変異を細胞内に生じさせてRAS経路を再活性化するか、あるいは生き残るために並列/代償の経路を活性化するからです。
研究者たちは、新しい薬剤の組み合わせがこのハードルを克服し、化学療法と相乗効果を発揮して、膵臓がん治療により完全で持続的な反応をもたらすことを期待しています。
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サバイバーストーリー: 戦いに挑むー 私の膵臓がんとの闘い
2024年5月7日
著者: ディアナ・バーニー
- 膵臓がんの家族歴
- 家族歴があっても高リスクとは評価されず
- ステージIIIで診断
- 膵頭十二指腸切除術、化学療法、放射線治療を含む治療中
2021年12月12日にステージIIIの膵臓癌の診断を受けて以来、毎日が最悪の悪夢のように感じます。
私も膵臓がんを患っており、母と祖父も同じ病気で亡くなりました。膵臓がんを患っていることを常に意識しながら生きることが一番辛いかもしれません。
しかし、この状況を何とか理解しようとする一方で、人生最大の闘いを乗り越えるための対処法や、他の人々に役立つかもしれない教訓を見つけています。神に「私はまだこの地上でやるべきことがある。生きなければならない!」と告げました。
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