海外ニュース:氷を使って神経障害を予防する
2023 年 8 月 4 日
氷を使って神経障害を予防する
アリソン・オーシャン博士
化学療法誘発性の末梢神経障害は、がん治療の一般的な副作用です。
国立がん研究所(NCI)によると、焼けつくような痛み、チクチクする痛み、感覚障害、微細運動や体の位置や動きを知覚する能力の問題が、神経毒薬で治療されている患者の最大40%に影響を及ぼしているといわれています。神経障害を引き起こす可能性が最も高い薬剤は、オキサリプラチン (FOLFIRINOX 配合剤) などの白金系薬剤と、パクリタキセルなどのタキサン系薬剤です。神経障害が十分に重篤な場合は、治療計画を変更することができ、これらの薬剤はプロトコールから削除されます。
「神経障害は、オキサリプラチンやパクリタキセルなど、膵臓がんの治療に使用する化学療法剤の一般的な副作用です」と、ニューヨーク長老派病院/ワイル コーネル メディカル センターの消化器腫瘍専門医で臨床医学教授のアリソン オーシャン医学博士は言います。 「残念ながら、神経障害を予防する効果的なツールはなく、この症状を治療する選択肢は非常に限られています。」しかし、結局のところ、氷というシンプルで費用対効果の高い解決策がある可能性があることがわかりました。