海外ニュース:FDAは、転移性膵癌の一次治療としてオニバイドを承認

海外ニュース:FDAは、転移性膵腺癌の一次治療としてオニバイドを承認
2024年2月13日、
食品医薬品局(FDA)は、オキサリプラチン、フルオロウラシル、およびロイコボリンと共に、転移性膵腺癌の一次治療としてイリノテカンリポソーム(オニバイド)を承認しました。

海外ニュース:FDAは、転移性膵腺癌の一次治療としてオニバイドを承認
2024年2月13日、
食品医薬品局(FDA)は、オキサリプラチン、フルオロウラシル、およびロイコボリンと共に、転移性膵腺癌の一次治療としてイリノテカンリポソーム(オニバイド)を承認しました。

2024年5月5日
2012年から、日本の膵臓(すいぞう)がん領域において顕著な研究をされた研究者に贈るパンキャン賞の2024年の受賞者が決定いたしました。がんの中でも特殊な形態である膵臓がんは、長く難治性のがんであり続けていますが、こうした研究や研究者・医療者の努力により、現在大きな前進をしています。受賞研究の発表 および 表彰式は、第55回日本膵臓学会大会(2024年7月25日(木)〜26日(金)/会長:佐田 尚宏 自治医科大学医学部 外科学講座主任教授)ライトキューブ宇都宮会場にて行われる予定です。

AACR: 自信をもって介護する方法ー怒りに対処する
介護者は、患者が強い感情についてより健全な対話をするよう促すための措置を講じることができます。
著者 K.J.バナン
2023 年 9 月 20 日
がんの診断を知らされると、怒りやイライラが伴うことがよくあります。生命を脅かす可能性がある診断を経験するストレスに対するこの正常な反応は理解できますが、がん患者を介護している人々は、これらの生々しい感情の矢面に立たされることがあります。通常は、愛する人をサポートするために最善を尽くしているときです。
オーロラ市にあるコロラド大学医学部でがんと闘う成人の治療にあたっている臨床健康心理学者のヘレン・L・クーンズ氏は、介護者が怒りに対処し、愛する人が健全な方法で自分の感情を表現できるように促す方法を提案しています。
国内ニュース:ノバルティスが核医薬品製造拠点として篠山工場拡張計画を発表
2023年11月8日
ノバルティスは、核医薬品(放射性リガンド治療薬)の製造拠点として、世界にネットワークにおいてサプライチェーン、製造能力を確立しています。しかし、これから増えていく当社の核医薬品のプラットフォームに対する需要拡大を下支えするため、日本の篠山工場、さらに米国ニュージャージー州ミルバーン、スペイン・サラゴサ、イタリア・イブレアにおける生産力強化に加え、米国食品医薬品局(FDA)の承認を待つ米国インディアナ州インディアナポリスの最新製造施設も数カ月後にオープンする予定です。ノバルティスはこの核医薬品の製造能力を拡大するためのさらなる機会を継続的に評価していると発表した。
パンキャンジャパンでは、2012年にルタセラで治療受けた患者のSNS記事が日本国内でPNET患者に拡散したことを受け、2014年にスイスのバーゼル大学病院の核医学治療施設を視察し、翌年2015年に塩崎厚生労働大臣に35000筆の署名とともにルタセラの早期承認を求めた要望書を提出。2016年に日本核医学会とともに核医学診療推進国民会議を立ち上げ、厚労省へ日本の未承認核医薬品に関する2重規制の改善を求めた。2019年にRI法の規制対象から実生イン核医薬品が除外され、RI法と医療法の二重規制状態が解消された。2021年にルタセラがPNETに承認された。パンキャンジャパンは、ノバルティスに対して、ルタセラの安定供給のためには、日本国内に生産拠点があることが望ましいと要望をノバルティス本社のグローバル責任者との意見交換会で直訴しました。そのような背景から、今回の発表は患者の声を重要視した姿勢をみせたノバルティスの生産拠点開発計画であることを高く評価したいと思います。
HISTORY OF RADIOLIGANTTHERAPY APPROVAL AND CREATION OF PLANT IN JAPAN

食事と栄養:膵臓がん患者の一般的な栄養上の課題について
エリン・ポスト著 — 2022年3月1日
膵臓がん患者にとって、適切な食品を食べることは転帰と生活の質の向上に役立つため、良好な栄養が非常に重要です。 ここでは体重減少への対処から下痢の予防、味覚や嗅覚の変化の管理まで、すい臓がん患者の共通の課題に対処する食事ガイドラインを説明します。
各患者には個別の栄養ニーズがあることに留意することが重要です。患者とその介護者は、食事を変更する前に管理栄養士または医師に相談する必要があります。栄養士や医師も、適切な食事計画の作成を手伝ってくれます。
ここでは、食事と栄養に関して膵臓疾患の患者が直面する最も一般的な課題をいくつか取り上げます。

■日本の深刻化するドラッグロス問題
日本ではドラッグロス問題が深刻化しつつあります。日本で承認販売される新薬は2015年当時は世界の半分。しかし、その割合は年々減少してきており、2011年には51%あった新薬の割合が2020年には43%と世界の半数以下になってきました。また、上市されるスピードも低下してきています。現在では米国で上市される医薬品の半数程度しか日本では上市されません。これは日本への上市が遅れる「ドラッグラグ問題」よりもはるかに深刻な「ドラッグロス問題」です。
編集注:ドラッグラグとは米国FDA承認より遅れて新薬が日本で承認されることを指す。ドラッグロスとは新薬が日本では上市されない現象。国際共同治験がオーファンドラッグ制度が使いづらい日本を避けて、韓国、台湾、中国へいってしまうジャパンパッシングもひとつの要因とされている。
米国では世界で販売される新薬の約84%が上市されると言われています。しかし、米国の患者は新薬が使えても日本の患者は使えないという「ドラッグラグ・ドラッグロス」の問題については、日本の膵臓がん患者・家族の間ではあまり知られていません。ここではその現状と課題について説明します。