AACRニュース:オリゴ転移がんと治療法について
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がんの広がりが限られているオリゴ転移がんと治療法について
オリゴ転移がんと呼ばれる少数の部位にのみ拡がる種類のがんのある人は、積極的な局所治療により恩恵を受ける可能性あり
著者 ケイト・ヤンデル
エルピダ・アルゲンツィアーノさんは、2015年にステージIIホルモン受容体陽性乳がんと診断されたとき、40歳でした。彼女は二重乳房切除術を受けましたが、化学療法と放射線療法を開始する前に、スキャンにより彼女の骨盤の骨に転移が1つあることが明らかになりました。
アルゲンツィアーノさんの最初の腫瘍内科医は、癌は転移性なので根治は難しいが治療可能であると彼女に伝えました。 「残念ながら、あなたはステージIVの乳がんを患っています。それは転移性です」とニューヨーク州ガーデンシティに夫と3人の子供(現在16、11、8歳)と一緒に住むアルゲンツィアーノさんは、医師からそう説明されたと言います。
しかし、アルゲンツィアーノさんがセカンドオピニオンを得たとき、今度の腫瘍内科医は新しい用語を使いました。 「あなたは非常にユニークなケースです。あなたの癌はオリゴ転移性です」と言われたことを覚えています。「体中に広く広がる転移性がんとは異なり、オリゴ転移性がんは体のほんの少しの部位にだけ広がります」とその医師は彼女に説明しました。