国内ニュース:2020東北大学 膵臓がん研究ファンドレイジングのご紹介 1月24日スタート
~ 膵臓がんのVasohibin-2を標的とした治療開発 ~
膵臓がんは「21世紀に残された最後の難治性がん」と言われますが、現在様々な研究施設で研究が急ピッチで進んでいます。その中でも、革新的な膵臓がん研究を進めている東北大学では、今年1月24日より、同大学 未来科学技術共同研究センター・教授の佐藤靖史先生を中心に「膵臓がんをはじめとする難治がんへの新しい治療法—Vasohibin-2を標的とした治療法ーを開発するためのファンドレイジング」がスタートしました。この「Vasohibin-2」は、膵臓がんの転移を促進する重要な要素です。50%の患者が転移性膵臓がんで見つかることから、転移を抑制する新薬開発には大勢の膵臓がん患者を救う可能性があります。
いままで膵臓がんのアクショナブルな遺伝子変異に対する医薬品開発は、主に米国で進められてきました。そのため、米国で膵臓がん患者が参加できる治験の数は260本のあるのに対して日本では10本もないという残念な結果になっています。このような状況がドラッグラグ問題となって、国内の患者を苦しめてきました。国内で解明されたアクショナブルな遺伝子変異に対する医薬品開発は日本で行っていただかないと、日本人の患者は最新治療の治験に参加するチャンスもありませんし、またドラッグラグに苦しむことになります。今回のように国内で発見された標的にマッチする医薬品の開発は、膵臓がんを含む多種のがん患者を救うためには急務です。国内の膵臓がん患者を救うために、ぜひご参加ください。
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