海外ニュース:難治癌の免疫療法に対する反応のバイオマーカーとしての腫瘍遺伝子変異量(TMB)
海外ニュース:免疫療法に対する反応のバイオマーカーとしての腫瘍遺伝子変異量(TMB)
2018年8月10日
著者: Yanis Boumber et al.
腫瘍は、細胞死を促進する可能性があるさまざまなT細胞の細胞傷害性経路を不活性化することによって免疫監視を回避する(1-3)。CTLA-4およびPD-1は、主に細胞傷害性Tリンパ球に発現している。対照的に、PD-L1は、抗原提示リンパ系および非リンパ系組織、腫瘍細胞、およびウイルス感染細胞に発現している。標的細胞で発現されたPD-L1はPD-1と結合し、標的細胞に対する細胞傷害性T細胞の作用を直接阻害する(4)。同様に、抗原提示細胞(APC)上に発現するB7-1(CD80)/ B7-2(CD86)によるCTLA-4への結合は、T細胞活性化をブロックする別の重要な阻害チェックポイントシグナルを提供し(1)、腫瘍生存の一因となる。