『[イベント] 2/12「第3回家族性膵がんサミット ~家族歴と早期発見をリンクさせる~ [参加無料・Web]」開催』
国内ニュース:治験・臨床研究を探している患者さん、ご家族に朗報
国内ニュース:治験・臨床研究を探している患者さん、ご家族に朗報
膵臓がん患者さんやご家族で、今後のことを考えて、自分が参加できる治験とか臨床試験はないのかというご相談をよく受けます。また、2年前から始まったゲノム医療に期待する方も増えてきています。しかし、がん遺伝子パネル検査を受けてもご自分の遺伝子変異にマッチした治療薬が適応外薬であるために、治験とか臨床試験に参加しなければならず、その情報を探すことが難しい、ゲノム医療にアクセスできないという声が聞こえてきます。そこで、厚生労働省として、治験や臨床研究の必要な情報を探している方々が平等に情報にアクセスできるよう一元的に支援し、結果として国民が主体的に治験・臨床研究に参画できる体制を整備することを目指し、その準備として、特定の患者団体による周知のもと行う治験・臨床試験の情報を探している人を助けるサービスを期間限定で提供することになりました。私たち団体もそれに協力することになりました。
今回は、サポート窓口に電話またはメールで照会することで、コーディネーターが皆様と一緒になって治験・臨床研究の情報を探してくれます。
以下の案内を見ていただき、ぜひこの期間限定、無料サービスをご利用ください。
海外ニュース:アメリカでもアブラキサンの出荷調整始まる
海外ニュース:アメリカでもアブラキサンの出荷調整始まる
大鵬薬品工業から第5報 来年1月下旬まで供給持続、海外製造所の追加承認取得
2021年11月11日
アブラキサンがアメリカFDAのDrug Shortage List(※)に10月4日付で掲載され、ブリストルマイヤースクイブ社より、下記のニュースレターが米国の医療関係者に発信されていたことがパンキャン本部の調べで判明した。日本市場におけるアブラキサンの供給は大鵬薬品工業株式会社が行っており、パンキャンジャパンからは9月25日付で大鵬薬品工業株式会社宛に患者向けの情報発出を含む下記3点のアクションをお願いする要望書を提出している。
1) 安定供給の早急な復活を内容とする緊急ステートメントを患者向けに発出すること。
2) 今般の「アブラキサン点滴静注用 100 ㎎」の供給停止の原因となった米国アリゾ ナ州フェニックス工場とは別のイリノイ州メルローズパーク工場で製造される「アブ ラキサン点滴静注用 100 ㎎」を日本市場向けに提供するよう米ブリストル・マイヤー ズ スクイブ(アブラキシスサイエンス社)に働きかけ、緊急輸入すること。
3) フィニックス工場にて同様な問題が発生しても、2度と供給停止が起こらないようリスクマネジメントの対策をたて患者向けに発出すること。
大鵬薬品は、アブラキサンの供給停止に関するプレスリリースを医療関係者向けに3回、患者向けに2回発信しているが、フィニックス工場の再稼働の見通しについては一切言及していない。10月12日付で第4報、11月11日付けで第5報がリリースされ、アメリカにおける在庫調整の結果、国内におけるアブラキサンの供給は来年1月下旬まで継続できる見通しとの報告がなされた。
大鵬薬品からの第5報:
・厚生労働省より薬事手続きを迅速に進めるなどのご協力を得て、新たな海外製造所の追加承認が得られましたこと。
・海外在庫調整および出荷調整の継続により欠品が12月中旬から、更に来年1月下旬頃までの延長に目処がつきましたこと。
新たな海外製造所の追加により、その製造所で既に製造された海外在庫の輸入が可能となりましたが、今後の新規に製造される製品の輸入につきましては調整中であり、まだ安定供給には至っておりませんことお詫び申し上げます。また、前回の報告させて頂きました従来製造所の再稼働につきましても再開時期についての詳細がまだ分かっていない
状況でございます。こちらも詳細な情報を得次第、ご報告させて頂きます。
第5報の詳細については、大鵬薬品工業のHPを参照されたい。https://www.taiho.co.jp/
政策提言:「アブラキサン供給停止に関する要望書」を提出
政策提言:「アブラキサン供給停止に関する要望書」を提出
2021年8月26日
本日、「アブラキサン供給停止に関する要望書」を大鵬薬品工業株式会社に提出しました。
アブラキサンのような膵臓がん患者にとってのエッセンシャルメディスンが 海外の工場停止のために国内で供給ができなくなった場合、治療継続中の膵臓がん患者さんだけでなく、アブラキサンを使っている肺がん、胃がん、乳がん患者さん、さらに多くの医療関係者にも影響が及ぶ大きな社会問題となります。本日、NHKニュースもこの件について報道していますが、特に影響を受けるのがパクリタキセルという代替品のない膵臓がん患者さんです。予後の厳しい進行性膵臓がん患者さんは、ファーストライン治療薬としてアブラキサンを使っているため、供給停止の影響で治療が継続できなくなることは、生命損失の可能性もある社会倫理的な大問題です。下記の要望書に記載されている通り、患者、家族の不安を取り除き、治療継続に支障が生じないように速やかに実効性のある対応を要望しまました。
製薬企業としては、このような大勢のがん患者さんの命をあずかるエセンシャルメディシンに欠品が起こらないよう、その対応策を十分準備しておくことが必要です。また、今後、同じような事態が製造工場で発生したとしても、製薬企業の迅速な対応により供給停止とならないよう対策をとっておくことが大切です。今回のように、海外に複数の工場がある場合には、他の工場から同じ効能効果をもつ薬剤を緊急輸入し、販売供給できるような体制作りをしておくことは重要なリスクマネジメントの対策と考えます。
他の工場からのアブラキサンの緊急輸入の実施も含めて、大鵬薬品工業株式会社に下記の通り、要望させていただきました。
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2021年8月26日
「アブラキサン点滴静注用100㎎」供給停止に関する要望
大鵬薬品工業 代表取締役社長
小林 将之 殿
いつも膵臓がん患者に対してご高配を賜り感謝申し上げます。
さてこのたびの「アブラキサン点滴静注用100㎎供給停止」問題に鑑み、膵臓がん患者支援を本務とする我々NPO法人パンキャンジャパンでは以下の3点を要望する次第です。速やかにご検討、実行いただけますようお願い申し上げます。
1) 安定供給の早急な復活を内容とする緊急ステートメントを患者向けに発出すること。
2) 今般の「アブラキサン点滴静注用100㎎」の供給停止の原因となった米国アリゾナ州フェニックス工場とは別のイリノイ州メルローズパーク工場で製造される「アブラキサン点滴静注用100㎎」を日本市場向けに提供するよう米ブリストル・マイヤーズ スクイブ(アブラキシスサイエンス社)に働きかけ、緊急輸入すること。
3) フィニックス工場にて同様な問題が発生しても、2度と供給停止が起こらないようリスクマネジメントの対策をたて患者向けに発出すること。
言うまでもなく「アブラキサン点滴静注用100㎎」はわが国では膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がんの治療に用いられていますが、その65%は膵臓がんの治療に用いられています。8月26日に発出されたがん関連主要6学会の「合同声明」が言及しているように、胃がん、乳がん、肺がんではパクリタキセルに切り替えるなどの処置をとることが可能ですが、膵臓がんでは代替する治療薬がありません。
つまり、進行性膵臓がんを含む多くの膵臓がん患者が「アブラキサン点滴静注用100㎎」の使用によって生存を確保している現実があります。今般の「アブラキサン点滴静注用100㎎供給停止」問題は患者、家族にとって寝耳に水の事態であり、大きな不安と動揺を与えております。患者、家族の不安を取り除き、治療継続に支障が生じないように速やかに実効性のある対応を要望する次第です。
NPO法人パンキャンジャパン
理事長 眞島喜幸
[報道] 『パンキャン 眞島理事長が 第8回 日本神経内分泌腫瘍研究学術集会の「優秀演題賞」を受賞しました 』
「[報道] パンキャン 眞島理事長が 第8回 日本神経内分泌腫瘍研究学術集会の「優秀演題賞」を受賞しました」
2021年1月23日(土)に開催された「第8回 日本神経内分泌腫瘍研究学術集会」で、NPO法人パンキャンジャパン 眞島喜幸 理事長が「優秀演題賞」を受賞しました。発表した演題名は「神経内分泌腫瘍患者の診断と治療へのアクセスにおける課題の調査(SCAN)-NET診断に関する日本、欧米、世界の比較-」でした。この発表は、国際神経内分泌腫瘍同盟(International Neuroendocrine Cancer Alliance:INCA)が2019年に行った国際的なアンケート調査SCANのデータを日本向けにまとめたものです。SCANのアンケート調査は、英語から日本語を含む14か国語に翻訳され、68か国、2359人が参加して行われました。抄録は、下記からダウンロードできます。
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
国内ニュース:免疫療法ペンブロリズマブがMSI-H膵臓がんに承認申請される
~ 局所進行性又は転移性の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がん患者を対象 ~
2018年3月30日
ASCOニュース:進行性腎細胞がん・膵神経内分泌腫瘍に対するベルツキシファンとエベロリムスの比較
ASCOニュース:進行性腎細胞がん・膵神経内分泌腫瘍に対するベルツキシファンとエベロリムスの比較
著者 マシュー・ステンガー
2024年9月4日
シュエイリ氏らによるThe New England Journal of Medicine誌への報告によると、第III相LITESPARK-005試験において、進行性透明細胞型腎細胞がんの治療歴のある患者を対象に、低酸素誘導因子-2α阻害薬ベルツチファンとエベロリムスを比較したところ、無増悪生存期間の改善が示されました。
試験の詳細
この非盲検試験では、2020年3月から2022年1月の間に、6つの地域から集められた免疫チェックポイント阻害薬(ICI)療法および抗血管新生療法を受けたことのある746人の患者が、進行または容認できない毒性が出るまで、ベルツキシファン120mg(n = 374)またはエベロリムス10mg(n =372)を1日1回投与する群に無作為に割り付けられました。主要評価項目は無増悪生存期間および全生存期間でした。